マヌ34形暖房車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 05:43 UTC 版)
「国鉄2100形蒸気機関車」の記事における「マヌ34形暖房車」の解説
1949年(昭和24年)、東海道本線沼津 - 浜松間や奥羽本線福島 - 米沢間が新規に電化されたが、当時日本を占領していたGHQが暖房車の新製を認めなかったため、不足する暖房車を既存車の資材を流用して2120形の改造名義で製作したのが、マヌ34形である。 同形式は、第1種休車中であった2120形のボイラー、戦時形貨車として大量に製造されたが3軸車ゆえの走行性能の悪さから大量に余剰となっていたトキ900形無蓋車の台枠や連結器をそれぞれ流用、さらに木造客車の鋼体化改造の際に台枠の継ぎ足し用となった客車から発生したTR11形台車の車軸をトキ900形の短軸形車軸に換装してTR44形台車とし、これらを組み合わせて製作された。最も大型な暖房車であったことから、運用は長距離旅客列車が中心であった。 1949年に7両が浜松工機部で、1950年に22両が浜松工場(10両)および郡山工場(12両)で製作され、計29両が東海道本線で使用されたが、1956年に東海道本線の全線電化が完成すると、予備車を除いて中央本線や北陸本線に転属し、1972年(昭和47年)まで在籍した。 新旧番号の対照は次のとおり。 2338, 2177, 2285, 2306, 2330, 2282, 2320, 2144, 2259, 2195, 2350, 2302, 2171, 2130, 2289, 2316, 2301, 2360, 2298, 2343, 2336, 2299, 2264, 2188, 2237, 2275, 2132, 2168, 2225 → マヌ34 1 - 29 表 話 編 歴 日本国有鉄道(鉄道院・鉄道省)の客車 旧型客車 木造雑形客車北海道炭礦鉄道 - 日本鉄道 - 官設鉄道 - 関西鉄道 - 山陽鉄道 - 九州鉄道 - 九州鉄道ブリル客車(或る列車) 木造制式客車鉄道院基本形客車 - 22000系 - 28400系 鋼製制式客車オハ31系 - スハ32系 - オハ35系 - 70系 - 60系 - スハ43系 - 10系 - オハフ36形 - オハ30形 - マロネ40形 - マシ35形 新系列客車 特急形客車20系 - 14系 - 24系 急行形客車12系 一般形客車50系 特殊用途(一般旅客に供さない客車) 荷物車・郵便車マニ30形 - マニ35形 - マニ36形 - マニ37形 - スニ40形 - スニ41形 - スユ44形 - マニ44形 事業用車・試験車オヤ31形 - マヤ34形 暖房車ホヌ30形 - スヌ31形 - ナヌ32形 - オヌ33形 - マヌ34形 - ヌ100形 - ヌ200形 - ヌ600形 その他皇室用 - 展望車 - 病客車 - 食堂車 - 連合軍専用客車 - 特別職用車 - 電源車 座席車一等車 - 特別二等車 - 二等車 - 三等車 - 展望車 - グリーン車 - 普通車 寝台車一等寝台車 - 二等寝台車(>A寝台) - 三等寝台車(>B寝台)
※この「マヌ34形暖房車」の解説は、「国鉄2100形蒸気機関車」の解説の一部です。
「マヌ34形暖房車」を含む「国鉄2100形蒸気機関車」の記事については、「国鉄2100形蒸気機関車」の概要を参照ください。
- マヌ34形暖房車のページへのリンク