ボクシング愛好家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 21:13 UTC 版)
熱狂的なボクシングファンである。きっかけは少年時代に具志堅用高の試合を見たことだった。国内はもちろん、海外の試合のビデオや専門誌をも通信販売で購入して研究するほどのマニアである。現役チャンピオンの防衛戦や世界タイトル戦などより新人のデビュー戦、国内戦を好んで観戦し、次世代の新たな才能を見出すことに強い関心を寄せている。WOWOWのボクシング番組『エキサイトマッチスペシャル』にゲスト解説者として出演した際には、その豊富な知識に、解説のジョー小泉や浜田剛史ですら番組内で舌を巻き感心するほどだった。 無名時代から『ボクシング・マガジン』(ベースボール・マガジン社)で「香川照之の熱病的思考法」を連載していた。1回目では、「ガードを固め、テクニックがないのにがむしゃらに前進するファイターが賞賛される日本のボクシングは遅れている」と、当時の日本のプロ・ボクシング界の技術レベルを厳しく批評している。好きなボクサーはウイルフレド・ゴメス。プエルトリカン・ボクサーが好みである香川は、1990年代、ウェルター級、スーパーウェルター級、ミドル級の3階級を制覇したフェリックス・トリニダードの活躍を大いに喜び、1ページを割いて絶賛したこともあった。玄人受けする人気のコラムで長期連載となったが、最後はネタ探しに苦しみ、連載終了を決めたと最終回で述べている。 2011年公開の実写映画『あしたのジョー』に丹下段平役で出演が決まった際に「私生活でボクシングを30年間見守り続けてきたのは、この役のため」と語った。主演の山下智久にはボクシングの初歩から手ほどきし、ほかの共演者にもアドバイスしている。2011年2月には公開に合わせ、ボクシングへの思いを綴った著書『慢性拳闘症』(講談社)を出版した。 また元プロボクサーの西岡利晃とも親交が深く、2011年10月1日(日本時間10月2日)にラスベガスで行われた、西岡とラファエル・マルケスとのWBCスーパーバンタム級タイトルマッチの中継放送(『エキサイトマッチスペシャル』、WOWOW)では試合解説を務め、西岡が7度目のタイトル防衛を決めた際には涙を流して「30数年ボクシングを観てきました。日本人ボクサーで、いつか誰かが今日みたいな日を勝利で飾ってくれる時代がきてほしいって、ずっと...」とコメントを述べている。西岡が引退後に解説を務めるフジテレビ『ダイヤモンドグローブスペシャル』にもゲスト解説として出演している。 さらに『あしたのジョー』のプロモーションを通じて井岡一翔とも交流を持ち、井岡の試合のTBSでの中継にゲスト解説として出演することもある。 香川自身は仕事関連からジムワークの経験がある程度で、ボクシング自体はほぼ未経験である。「ボクシングが好きだからこそ、一線を引きたい」と語っている。
※この「ボクシング愛好家」の解説は、「香川照之」の解説の一部です。
「ボクシング愛好家」を含む「香川照之」の記事については、「香川照之」の概要を参照ください。
- ボクシング愛好家のページへのリンク