ペガスス座
名称:ペガスス座
学名:Pegasus
小分類:南半球
構成する主な星雲、星団、恒星:M15(球状星団)/マルカブ(アルファ星)/シェアト(ベータ星)/アルゲニブ(ガンマ星)/エニフ(エプシロン星)/バーハム(シータ星)
神話の主な登場人物:ペルセウス/ダナエ/メデューサ/アンドロメダ/ペガスス
日本で観測できる時期:7月〜2月の約8カ月間
見ごろの季節:秋(20時正中は10月下旬)
ペガスス座は天馬ペガサスの前半身をかたどった星座で、秋を代表する星座のひとつです。特に、アンドロメダ座の星と一緒に作る「秋の大四辺形」はよく目立ち、秋の星座を探す良い目印となります。四辺形の各辺や対角線をあちこちに伸ばしてみましょう。みなみのうお座のフォーマルハウトや、はくちょう座のデネブ、うお座、おひつじ座が執に見つかります。また、望遠鏡で見ると、球状星団M15を見ることができます。
1.見つけ方のポイント
ペガスス座は秋に天高く昇る星座で、見つけるには、2等星2個と3等星1個、それにアンドロメダ座の1星で作る「秋の大四辺形」を探すとよいでしょう。見つけるときは、北の空にあるカシオペア座から東向き(北極星の反対側)に目を移していくと、四辺形が見つかるでしょう。四辺形はペガススの胴体を表し、四辺形から首と2本の前足が伸びています。
2.神話の内容について
ペガススは羽根を持った白い馬で、空を自由に駆けることができる天馬です。ギリシャのアルゴス王国の国王は、娘ダナエの子供に殺されるだろうという神の預言を受けます。恐れた王はダナエを塔に閉じ込めますが、彼女は大神ゼウスの子を身ごもります。その子がペルセウスです。王は母子を海に流しますが、2人は島にたどりつきました。しかしその島を治める王から、ペルセウスはメデューサの首をとってくるように命じられます。メデューサは髪の毛が蛇で、その顔を見たものは石になってしまうという怪物です。ペルセウスはメデューサを直接見なくても済むよう、鏡のように磨いた楯を持って近づき、昼寝をしていたメデューサの首をはねました。そのとき、メデューサの首から流れた血の中から生まれたのが天馬ペガススです。ペルセウスはペガススに乗ってアンドロメダ姫を助けるなど数々の冒険をし、やがてエチオピア王となりました。
3.同じ時期に見える星座について
ペガスス座は、秋を代表する星座のひとつです。10月ごろには東の天頂付近に昇っており、すぐ東隣にアンドロメダ座、少し離れてさんかく座やおひつじ座が並んでいます。また、南にはうお座やくじら座、みずがめ座、西にはこうま座やいるか座、わし座、や座などを一緒に見ることができます。
4.主要都市での観測について
日本全国で良好に観測することができます。
※参考文献:「星座クラブ」沼澤茂美著(誠文堂新光社)、「星のポケットブック」(誠文堂新光社)、「星座天体観測図鑑」藤井旭著(成美堂出版)、「星座・夜空の四季」小学館の学習百科図鑑、「星座博物館・春」、「同・夏」、「同・秋」、「同・冬」、「同・星座旅行」瀬川昌男著(ぎょうせい)、「星空ガイド」沼澤茂美、脇屋奈々代著(ナツメ社)
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