こうま座
名称:こうま座(小馬座)
学名:Equuleus
小分類:北半球
日本で観測できる時期:7月〜12月の約6カ月間
見ごろの季節:秋(20時正中は10月下旬)
全天でも2番目に小さな星座で、秋の夜ペガスス座の西に現われます。一番明るい星でも4等星でしかも1個しかなく、暗く見つけにくい星座ですが、歴史は古くギリシャ時代から知られていました。細長い台形をした形が子馬の首を表しているとされます。ペガスス座より先に昇ってくるのでラテン語で「初めの子馬」などと呼ばれていました。
1.見つけ方のポイント
こうま座は、秋の南の空のペガスス座のそばに位置しています。ちょうど、ペガサスの首の上にもうひとつ首が乗る格好です。見つけるときは、ペガスス座の四辺形の右下から伸びる、ペガススの首の先(わし座の方向)を見てみましょう。小さく暗い台形があり、それがこうま座です。しかし暗い星座なので、見つけるのは難しいでしょう。
2.神話の内容について
古くからある星座ですが、神話についてははっきりした話は伝わっていません。この星座の名前を付けたのは紀元前2世紀頃のギリシャの天文学者、ヒッパルコスだといわれます。ペガスス座より先に昇ってくるので、「エクウス・プリオル」、すなわち初めの子馬と呼ばれていました。
3.同じ時期に見える星座について
こうま座はペガスス座のすぐ西隣にある星座で、秋の南の空に見えます。まず東隣にはペガスス座とアンドロメダ座が並んでいます。また、南にはみずがめ座やみなみのうお座、やぎ座などがあり、西にはいるか座やわし座、や座などを一緒に見ることができます。また北には、はくちょう座があります。
4.主要都市での観測について
全国で見ることができますが、暗い星ばかりなので確認は難しいでしょう。
※参考文献:「星座クラブ」沼澤茂美著(誠文堂新光社)、「星のポケットブック」(誠文堂新光社)、「星座天体観測図鑑」藤井旭著(成美堂出版)、「星座・夜空の四季」小学館の学習百科図鑑、「星座博物館・春」、「同・夏」、「同・秋」、「同・冬」、「同・星座旅行」瀬川昌男著(ぎょうせい)、「星空ガイド」沼澤茂美、脇屋奈々代著(ナツメ社)
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