プロ意識、努力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 13:39 UTC 版)
2014年のドラマ『僕のいた時間』では、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵された主人公の役作りでALSの患者の会を取材したほか、体重を10キロ以上落とした。「運動したら筋肉が目立ってしまうから痩せるにも運動ができない。食事制限をしようにもやっぱり人間は動かないとどんどん気持ちが落ちていく」と、今までで一番苦しかった作品、と語っている。またALSについてひたむきに勉強し、筋ジストロフィーについて学んだことを、付け焼刃ではなく血肉化した知識として話せていた。 『地獄のオルフェウス』のプロデューサーから『メソード演技」という本を紹介され、以来参考にしている。例えば「”陽の光が顔に当たっている”ということを表現するとき、顔のどの部分に一番温もりを感じているのか、また、どんな風が吹いているのかということまでしっかりと考える。そうして自分がいる環境を細かく丁寧に想像することが、心の表現に繋がっていく」 『キンキーブーツ』の準備では、ドラァグクイーンとして体が細いだけだと美しい曲線は表現できないと上半身や足も鍛えた。また、本番では12cmのヒールを履いてのパフォーマンスが必要とされるため、稽古に入る前から家でハイヒールを履き、掃除機をかけるときもハイヒールを履いていた。 2019年の舞台『罪と罰』での主役の際は、役作りのため自らの足で教会に出向き、牧師の方に歴史的背景やドストエフスキーをどう理解したらいいか等、約1時間半にわたって質問を繰り返した。 『コンフィデンスマンJP ーロマンス編ー』でのジェシー役のカリスマ性の表現には、友人から教えてもらった、”人はどういうところに、どういう瞬間にカリスマ性を見いだすのか?”という海外の論文(研究資料)を参考にし、話し方、振る舞い方、視線の投げ方を学んで撮影に臨んだ。 行定勲監督 は映画『真夜中の五分前』について「精密機械を扱うのはふりでよかったのに、勝手に修行に行って、本当に改造できるくらいまでになった。北京語の発音についても全部の発音においてパーフェクトだった。努力家というのもあったが、天性の才能もあった。精密な俳優。自分らしく、ではなく、まずは実直に正確にやることから始める」と評した。 関係者曰く「努力を惜しまず、その努力をひけらかさない」。「Night Diver」のMVも撮影初日から完成度の高いダンスを披露していたという。それを見れば三浦がどれだけ練習してきたか手に取るようにわかり、バックダンサーも感心しきりで『彼のためなら…』とチームが一体化したという。 「未来の自分に言い訳をしたくない」「やりたいことは絶対にカタチにする、ですね。妥協は絶対したくない。表現する仕事をさせてもらっている者としては、クリエーションに関して力を抜くことは嫌なんです。これがやってみたいと思いついたことに関しては実現できるように最善を尽くす。それが、僕なりの『掟』ですかね。やる前から無理だって諦めてしまうことはしたくありません」(2018年、役者としての掟を訊かれての回答) 自身のことを「自分よがり」と語り、やりたいことを諦めたり妥協する方が気持ち的に具合が悪くなる、という。ストイックであることにも「そうしている方が心の状態がよい」と語っている(12月7日放送『あさイチ』(NHK)にて)。
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