ビジネス用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 13:36 UTC 版)
1959年、最初のビジネス用途のコンピュータとしてTOSBAC-2100シリーズがリリースされた。紙テープを入出力とする2101とパンチカードを入出力とする2103がある。2101の1号機は神奈川県商工指導所に納入され、2103の1号機は日本電子工業振興協会に納入された。なお、TOSBAC-2100シリーズはプラグボードによるプログラム方式であり、厳密にはプログラム内蔵方式ではない。また、パンチカードシステム(PCS)を入出力機器として接続可能であり、既にPCSが導入されているところでの導入を意図していた。 1962年、科学技術計算用途のTOSBAC-3100の設計を流用したTOSBAC-4200がリリースされた。カナ文字を扱えるようなアーキテクチャを採用しているのが特徴である。1号機は西宮市役所に納入された。後継機のTOSBAC-4300(1964年)は浜松市役所などに納入されている。 1964年、TOSBAC-5400がリリースされた。これは通信プロセッサ(TOSBAC DN-30)を接続することで最大120回線を接続可能なネットワーク指向のコンピュータであった。気象庁は世界気象観測網(World Weather Watch)の一部となるADESS(気象資料自動編集中継装置)としてTOSBAC-5400を採用し、世界各地とネットワークを形成した(1969年稼動)。 TOSBAC-2100 (1959年) 磁気ドラムメモリ。ラインプリンタ出力。BCD6桁または10桁を1ワードとする。外部インターフェイスは10本の信号線による純粋な十進になっていた。アキュムレータは16桁。 TOSBAC-4100 (1959年) 2100をベースとして日本初の磁気テープ装置を備えた。 TOSBAC-4200 (1962年) 文字単位のアドレス。磁気コアメモリで最大40000文字。カナ文字を扱えるよう1文字7ビット化し、パリティとワードマークで1文字は全体として9ビットで構成される。BCD可変ワード長。 TOSBAC-5400 (1964年) 24ビットワード。アキュムレータはメモリ上の任意のアドレスを指定してそこを使用する、いわば間接アキュムレータ。 TOSBAC-5100 (1965年) エンコード制御型マイクロプログラム方式(水平型と垂直型の中間)を採用。
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