パエトンのついらく【パエトンの墜落】
パエトンの墜落
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 09:20 UTC 版)
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英語: The Fall of Phaeton | |
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作者 | ピーテル・パウル・ルーベンス |
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製作年 | 1604年-1605年 |
種類 | 油彩、キャンバス |
寸法 | 98.4 cm × 131.2 cm (38.7 in × 51.7 in) |
所蔵 | ナショナル・ギャラリー、ワシントンD.C. |
『パエトンの墜落[1]』(パエトンのついらく、英語: The Fall of Phaeton)とは、ピーテル・パウル・ルーベンスによる絵画である。ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。
その名のとおり、ギリシア神話のパエトーンが太陽神の戦車を暴走させたために、ゼウスの雷を受けて墜落する場面を描いている。ルーベンスは、ゼウスが投げた雷を描くことにより、暗さを維持させ、パエトーンと馬の顔をわかりやすくし、光のコントラストを調節した。人物の体の集合体も同じように暗い部分と明るい部分を分離し表情を目立たせている。また、楕円形の周囲に観る者の視点をうまく移動させるため、配置が工夫されている。
脚注
- ^ 『美術展ぴあ 2018秋冬-2019』ぴあ、8頁。
パエトーンの墜落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/08 04:54 UTC 版)
ヘーリオスとクリュメネーの息子パエトーンは、父から無理に許しを得て太陽神の戦車に乗ったが、御すことができず、天の道を外れた太陽の火が地を焼き払いそうになった。このため、ゼウスが雷霆で戦車を撃ち落とし、パエトーンはエーリダノス川に墜落して死んだ。彼の姉妹たちは嘆き悲しんでポプラの木となり、流した涙は固まって琥珀となった。また、ヒュギーヌス(紀元前1世紀ごろ)は次のような異説を伝えている。パエトーンが密かに父の戦車に乗ったところ、地上からあまりにも高く昇ったので、恐怖のためエーリダノス川に落ちた。これをゼウスが雷霆で撃ち、あらゆるものが燃え始めた。ゼウスはこの際に人間を滅ぼそうと思い、火を消すふりをして至るところで川を氾濫させたので、デウカリオーンとその妻ピュラーを除く人類が滅んだ。
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