パエトーンの母
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:19 UTC 版)
このクリュメネーは、エチオピアの王メロプスの妻で、太陽神ヘーリオス(アポローン)との間にパエトーンとヘーリアデスと呼ばれる娘たちを生んだ。 パエトーンは自分の父が神であると自慢したが、それを友人のエパポスに馬鹿にされたため、母クリュメネーに父が神である証拠を求めた。そこでクリュメネーはヘーリオスの館を訪ねることを勧め、パエトーンはヘーリオスのもとに行って1日だけ太陽の戦車を駆ることを要求した。しかしパエトーンは戦車を引く天馬たちを御することができず、進路をはずれて地上に大火災を起してしまい、ゼウスの雷に撃たれてエーリダノス河(現在のポー川)に墜落した。クリュメネーは嘆きながらパエトーンを探して世界中を放浪し、エーリダノス河畔に墓を見つけ、娘たちとともに嘆き悲しんだ。そして娘たちは墓のそばで木々に変わったという。 なお、このクリュメネーもオーケアノスの娘といわれる。
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