ハードシーケンサーの盛衰とMIDIシーケンスソフトの台頭とは? わかりやすく解説

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ハードシーケンサーの盛衰とMIDIシーケンスソフトの台頭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 03:43 UTC 版)

ミュージックシーケンサー」の記事における「ハードシーケンサーの盛衰とMIDIシーケンスソフトの台頭」の解説

1982年MIDI正式に規格化されると各社からさまざまなMIDI音源登場しMIDIシーケンサーによって異なメーカー複数音源同期し自動演奏することが可能になった。ハードウェアシーケンサーではヤマハQXシリーズローランドのMC-500シリーズなどのMIDIシーケンサー登場した本格的なMIDIシーケンスソフト1980年代半ば誕生したMacintosh用のPerformerVisionの2大シーケンサーPC-9800シリーズ用のRCP-PC98(レコンポーザ)などが、プロユースで使われ始める。大画面グラフィカルユーザーインターフェースによる視認性のよさ、高い分解能豊富な編集機能機能的な制約少なく膨大なデータ量扱えることがソフトの利点である。 ただ当時パソコンを使うという行為そのものハードル高くその中で扱い易いといわれたMacintosh音楽用必要な高性能システムを組むと100万円を超える高価さだったため、個人市場においては価格操作性可搬性の面からハードシーケンサー普及見せた。また1988年5月には音源鍵盤シーケンサーエフェクター一台統合したミュージックワークステーション元祖コルグ・Mシリーズ発売され、それ一台音楽制作完結することが可能になった。 その一方で一般層にはまだMIDIという言葉自体があまり浸透しておらず、パソコンユーザーの間で「パソコン音楽を楽しむ」といえばもっぱら好きなゲーム音楽耳コピーして内蔵されFM音源プログラミング言語駆使して演奏する、というのがスタンダードだった。 そんな中一般にコンピューター音楽広め火付け役となったのが1988年ローランドから発売された「ミュージくん」である。これはMIDI音源ユニットのMT-32とPC-98音楽作成ソフトセット品で、価格も98000円とリーズナブルなもので、当時すでにMSX向けのシーケンスソフト発売していたヤマハもこれに追従することとなる。また1990年前後バンドブーム個人向け楽器市場拡大し、これらの製品音楽制作入門システムとして市場一定の地位占めようになった。さらに異な音源間での音色配列などを定めたGM規格1991年制定されたのをきっかけ安価なGM音源数多く登場しいわゆるデスクトップミュージック (DTM) の隆盛つながった1990年代以降低価格Macintosh登場Windows 95登場以降パソコン普及パソコンを使うという行為そのものハードルが下がり、ソフトウェアシーケンサー急速に普及し始めた。ソフトシーケンサーには先述した視認性のよさなどの利点があり、従来ハードシーケンサーにあった機械操作」の感覚薄めたことも大きい。またDTM普及によってコンピューター音楽ユーザー裾野広がっていたことも、ソフトシーケンサーの普及大きな役割果たした

※この「ハードシーケンサーの盛衰とMIDIシーケンスソフトの台頭」の解説は、「ミュージックシーケンサー」の解説の一部です。
「ハードシーケンサーの盛衰とMIDIシーケンスソフトの台頭」を含む「ミュージックシーケンサー」の記事については、「ミュージックシーケンサー」の概要を参照ください。

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