ハードウェア: Model A と Model B
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 01:15 UTC 版)
「BBC Micro」の記事における「ハードウェア: Model A と Model B」の解説
Model A のRAMは16KB、Model B は 32KBである。他の 6502 を採用したマシン(Apple II や コモドールのマシン)と同様、RAMはCPUの2倍のクロック(4MHz)で駆動され、CPUとビデオディスプレイが交互にメモリにアクセスできるようになっている。これによって BBC Micro は速度低下することなく完全に平坦なメモリアドレス構造を持つことができた。ビデオRAMをメインメモリに含める方式では、ビデオ回路の動作によってCPUの速度が低下することがよくあり(Amstrad CPC)、それを避けるためにCPUのアドレス空間とビデオRAMを分離する方式を採用する場合もあった(MSX)。 各種入出力インタフェースを備えている。 シリアルポート パラレルポート(プリンタ用) 8ビット汎用デジタルI/Oポート 4チャンネルアナログ入力ポート スイッチ入力 拡張コネクタ(1MHz のバス) ROMを追加可能で(4個は本体基板上、16個は拡張ハードウェア内)、ページメモリとしてアクセスできる。 オプション(マザーボード上にスペースがある)Econet(エイコーン独自のLAN) ディスク装置インタフェース エイコーン独自の Tube と呼ばれるインタフェース。第2プロセッサを追加できる。エイコーンからは各種プロセッサ(68000など)が提供された。後にサードパーティからZ80ボードやディスクドライブがリリースされ、CP/Mを実行できた。 Tube インタフェースは、Acorn Archimedesを開発する際に BBC Micro にARM CPU を装備するのに使われ、それをソフトウェア開発に利用した。これは、1986年に BBC Micro 向けARM開発キットとして約 £4000 で発売されている。2006年、Tube インタフェースに対応した ARM7TDMI CPU(64MHz)と16MBのRAMを装備したキットがリリースされた。これを使うと、古い8ビットのマシンが32ビットRISCマシンになる。Tube インタフェースを使ったゲームソフトも登場している。また、2台目の6502とジョイスティックを組み合わせたCADパッケージもあった。 Model A と Model B は同じプリント基板を使用しており、Model A を Model B にアップグレードするのはそれほど難しいことではない。Model B 用ソフトウェアを実行したいユーザーは、RAMと MOS 6522 VIA(ゲームでタイマーとしてよく使われていた)を追加し、一部配線を切ればよく、半田付けも不要である。ただし、外部ポートも含めた完全なアップグレードには半田付けも必要となる。 初期の BBC Micro は BBC の仕様に合わせるためリニア電源が使われていたが、発熱が多いため、すぐにスイッチング電源に置換された。 モード解像度 (X×Y)色数(ハードウェア)ビデオRAM (KB)種別文字数ピクセル数0 80 × 32 640 × 256 2 20 グラフィックス 1 40 × 32 320 × 256 4 20 グラフィックス 2 20 × 32 160 × 256 8 20 グラフィックス 3 80 × 25 640 × 200 2 16 テキスト 4 40 × 32 320 × 256 2 10 グラフィックス 5 20 × 32 160 × 256 4 10 グラフィックス 6 40 × 25 320 × 200 2 8 テキスト 7 (Teletext) 40 × 25 240 × 250 8 1 テキスト
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