ハーグ仲裁裁判所判決後とは? わかりやすく解説

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ハーグ仲裁裁判所判決後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 20:30 UTC 版)

太平島」の記事における「ハーグ仲裁裁判所判決後」の解説

2016年7月12日国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所が、太平島を含む南沙諸島スプラトリー諸島)には法的に排他的経済水域EEZ)を設けられる「島」はないと認定した報道された。中華民国台湾)が実効支配する太平島が「島」ではなく「岩」だとして排他的経済水域認めない判断下した南シナ海判決)。さらには中国台湾当局」という表現判決文にあることに対して強く反発蔡英文総統は「裁定台湾権利を傷つけるもの」として軍艦康定級フリゲート迪化」)を派遣した2016年9月20日新たな構造物4つ建設されたことが、グーグルアースで明らかとなった。これについて馮世寛国部長は、「全ての軍事施設用途機密であり、説明しかねる。」「太平島には強固な防衛能力があることを知ってほしい。」と語ったまた、海岸巡防署は「対外説明できない」とコメント控えた2016年9月21日中華民国政府グーグル社に、太平島について、グーグル・アース衛星画像モザイク処理するよう求めた中華民国国防部の陳中吉報道官は「軍事機密と安全を守るという前提条件のもと、重要な軍事施設映像をぼかすようグーグル要請した。」と述べ海岸巡防署は「撮影場所軍事エリアだとグーグル認識していなかったかもしれない。」とみて、グーグル協議中であることを認めた。これに対してグーグル社は台湾要請検討していると述べた。これにより、中国政府だけでなく、台湾政府までもが南沙諸島軍事基地化を進めていることが明らかとなった2016年12月9日日本から南シナ海の各諸島接収し管轄権回復してから70年目の節目合わせ台北市国史館では70周年記念する特別展開かれた蔡英文総統開幕式挨拶で、「政府南シナ海領有権守り続け主権合法的な権利放棄しない」と述べ国際法国連海洋法条約に基づき、同海域でのしかるべき権利主張していくことを強調した2017年3月29日中華民国海岸巡防署太平島3月29日から3日間にわたって定例射撃訓練実施した。それに対してベトナム当局3月30日に「主権侵害であり、海上の安全脅威与えた」と抗議し同日中華民国外交部ベトナム政府に対して太平島中華民国固有の領土であり、定期的な訓練を行う権利がある」と主張し、「『争議棚上げし、共同開発を行う』という基本原則の下で、近隣諸国共同で平和と安定維持していきたい」との立場示した2017年4月29日台湾国防部は大学院生対象に、太平島軍艦訪れ9日間の研修キャンプ開催した。若い研究者南シナ海政策理解支持してもらい、同海域における台湾主権アピールするのがねらいであり、参加者太平島に1泊して淡水井戸農場住民遺跡など見学し中華民国の国旗掲揚手紙投函などを体験したまた、航海中は南シナ海戦略や軍史に関する講義実技訓練受けた2017年度は、7月までにあと3回実施する予定であり、第4陣には小中学校の教員参加する予定である。

※この「ハーグ仲裁裁判所判決後」の解説は、「太平島」の解説の一部です。
「ハーグ仲裁裁判所判決後」を含む「太平島」の記事については、「太平島」の概要を参照ください。

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