ネイキッド
1999年11月に発表・発売した軽乗用車。ネイキッドとは英語で、裸の、むき出しのという意味。
バイクの分野で一時、フェアリングを付けたレーサーレプリカが流行し、その後、フレームやエンジンが見えるネイキッド型が多くなったが、それをいう。
プロトタイプを97年10月の第32回東京モーターショーに参考出品したが、このときは旧軽自動車規格のサイズだった。発表時はミラがベースで、2360mmのホイールベースは同数値。鉄板むき出しの外観、軽の原点ともいうべき姿をシンプルに打ち出したという素材感を強調したクルマだった。それを補完するために、リヤシートスタンドやシステムバーなど自分自身で手を加えたくなる用品・アクセサリー約170点を用意した。
スタイリングは、テーマに合わせてシンプルな平面を多用し、それを救うために部分的にアクセントを取り入れていた。ドアにある溝がそうだが、これは、前後フェンダーのラインとのつながりで成立していた。丸2灯ヘッドランプはシンプルの代名詞。ドアは、片側でアウターパネルが共通であり、これは新しい手法、シンプルの一表現だった。ボディ骨格が一部露出しているのもネイキッドらしさであり、このクルマの性格を物語った。フロントのバンパーコーナー部、その中央部、またヘッドランプの付いているグリル部分などは、それぞれ外すことができ、損傷してもその部分だけ交換可能。リヤも同様。
エンジンは自然吸気とターボがあり、最高出力は43kW(58ps)と47kW(64ps)。グレードは2WDの標準とターボ、4WDの標準とターボで、どのモデルにも5速MTと4速AT車を設定。FFは不整地走行を考慮して地上高を180mmにしていた。室内・左右にバーを渡して、いろいろなものを取り付けられるのもユニークな設定だった(オプション)。国産車初の機構として、電子カードキーを携帯しているだけでドアロックの開閉とエンジン始動が可能なキーフリーシステムもつく(オプション)。
2000年10月に安全性能向上をメインとしたマイナーチェンジ実施。新グレードとしてGとターボGを設定したが、2002年1月には内外装のグレードをあげたFシリーズ(FとターボF)を追加、従来型はGシリーズと呼ぶようになった。Fシリーズは角型ヘッドランプと一体リヤシートが特徽。もちろんGシリーズも内外装のリフレッシュを行い、ターボエンジンのGEARと呼ぶグレードを新たに設けた。GEARにはディスチャージヘッドランプ、165/55R14タイヤ&アルミホイール、ツートーン革巻ステアリングホイールなどを特別装備。2003年5月、車種体系をL、G、ターボGの3種に集約、仕様・装備の見直しを行った。
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