ドリトル邸に住む人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 03:49 UTC 版)
「ドリトル先生シリーズの登場キャラクター」の記事における「ドリトル邸に住む人物」の解説
トーマス・スタビンズ(Thomas "Tommy" Stubbins) 第2巻『航海記』から登場し、ドリトル先生を慕って住み込みの助手となった少年。周囲からは「トミー」と呼ばれているが、先生だけは「スタビンズ君」と呼んでいる。シリーズ作品の大半は、オウムのポリネシアの記憶や先生の若い頃を知るパドルビーへの人々から聴き取った話を基にスタビンズが再構成した「回顧録」の形式をとる。 パドルビーの貧しい靴屋の一人息子で、学校に行けなかったが先生の助手となって読み書きを習い、ポリネシアからは動物語を教わった。後には高度な速記技術も身に着けている。 クモザル島から帰還した後、ドリトル邸の庭にある「動物園」の副園長に就任しネズミ・クラブや雑種犬ホームの会員たちの体験談を先生が考案した動物用の文字に書き起こして「スタビンズ&スタビンズ書店」名義で出版したりもしている。 父のジェイコブ・スタビンズは先生と旧知の仲で、先生はジェイコブの修理技術を高く評価しており靴直しは必ずジェイコブに依頼していた。ジェイコブの側も先生を尊敬しており、『航海記』で先生がスタビンズ家を訪ねてフルートを演奏した際には「西暦1839年にジョン・ドリトル医学博士が当家でフルートを演奏する」と示す記念の銘板を玄関に掲げたほどであった。 バンポ・カアブウブウ王子(Prince Bumpo Kahbooboo) アフリカの王政国家・ジョリギンキ王国の第一王子。名前は原文において"Bumpo Kahbooboo"の語順であるが、井伏訳では逆転して「カアブウブウ・バンポ」の語順となっている。快活かつ素直な青年で、屈強な長身と、類稀な視力と腕力を誇る。西洋人の童話、特に『眠り姫』を愛読し、白い肌にあこがれていた。父王に捕らわれていた先生一行の脱獄を、ポリネシアの説得で手助けした。その際に報酬として、先生が調合した薬液で顔面の肌を一時的に白くすることに成功した。『航海記』でポリネシアが話すところでは、脱色した顔の肌は次第に元の色に戻ったが、アルビノで肌が白く足の大きなネグロイドの女性を発見して「彼女こそが探し求めていた眠り姫だ」と言って結婚し、その女性はジョリギンキでバンパァ王太子妃(Crown-Princess BumPAH、ポリネシア曰く「PAH」を強く発音する)として知られている。また、ジョリギンキの王族は一夫多妻の為、バンポには王太子妃を筆頭に合計で6人の夫人がいるとされている。後にオックスフォード大学へ留学するが、靴と代数学は苦手の様子である。大学が休みの間にクモザル島への航海へ同行して以降、しばらく先生の屋敷に投宿していたが、先生とスタビンズが月へ行っている間に大学へ復学する旨の置き手紙を残して屋敷を去った。
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