ドリトル先生が操る言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 02:22 UTC 版)
「ジョン・ドリトル」の記事における「ドリトル先生が操る言語」の解説
ドリトル先生はイギリス人(イングランド人)なので母国語は英語であるが、それ以外の言語にも広く通じている。本編中では少なくともフランス語、スペイン語で会話している場面があり『航海記』第3部8章ではスペイン領のカパ・ブランカ島において"Dolittle"姓を"do little"、つまり「僅かな働き」と解してスペイン語に意訳したホアン・アガポコ(Juan Hagapoco)の別名で呼ばれている。『サーカス』第4部5章で「しゃべる馬のニーノ」の見世物に出演した際のマシュー・マグの口上によれば、日本語は話せないとのことである(ちなみに時代は19世紀。日本は江戸時代末期、攘夷か開国かで国内が二分していた頃)。 動物語は最初、英語やスウェーデン語が話せるオウムのポリネシアから教わり、ポリネシアやマシュー・マグに薦められて獣医師に転業した頃には哺乳類や鳥類は無論のこと、ワニのような大型の爬虫類とも問題無く会話が出来るようになった。魚類は『アフリカゆき』の頃はサメのような大型のものとなら会話が出来たが、後に『航海記』ではもっと小型の魚や貝類との会話にも成功している。『月からの使い』ではモールスの発明した電信機を改良した機械を通じて昆虫との会話に成功し、続巻の『月へゆく』では地球上のものより大型の固有種ながら植物との会話にも成功した。先生が動物との会話に際して最も苦労する点は人間に尻尾が無いことで、尻尾を使ったジェスチャーが必要な場合はモーニングコートの裾で代用している。動物語が話せることについては、一般人に説明しても変人扱いされるだけなので普段は秘密にしている。しかし必要に迫られた場合は口外しないことを条件に打ち明ける場合もある。 また、西アフリカのファンティポ王国で国際郵便を始めた際は、動物間で共通使用する文字を考案し、『北極マンスリー』などの雑誌を発行した。その後もネズミ用の文字や豚用の文字を考案し、助手のスタビンズが「スタビンズ&スタビンズ書店」名義でそれらの文字を使用した書籍を出版したり動物が書いた原稿を英語に翻訳出版したりしている。
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