トゥルイとは? わかりやすく解説

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トゥルイ【Tului】

読み方:とぅるい

[1192?〜1232]チンギス=ハンの第4子。父に従って西征活躍父の死後モンゴル本土大半相続したが三兄のオゴタイ譲位ハン位は子のモンケフビライらに継承された。睿宗(えいそう)の廟号(びょうごう)を元朝から贈られた。

[補説] 「拖」とも書く。


トゥルイ

名前 Tului

トルイ

(トゥルイ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 19:21 UTC 版)

トルイモンゴル語ᠲᠤᠯᠤᠢTolui1192年[1] - 1232年)は、チンギス・カンの四男。漢文史料では拖雷、ペルシア語史料ではتولى خان (tūluy khān) またはتولوى خان (tūlūy khān)と表記され 、現代モンゴル語ではТулуй, Tuluiと綴られる。子孫が第4代以降のモンゴル帝国の皇帝位(カアン位)を世襲したために、睿宗廟号を贈られ、景襄皇帝された。日本語文献ではトゥルイツルイと表記されている場合もある。トルイという名は、中世モンゴル語で「鏡」を意味する。ジョチチャガタイオゴデイの同母弟である。


  1. ^ 白壽彝 (中国語). 《中國通史·第八卷·中古時代·元時期(下)》. 中華人民共和國: 上海人民出版社. ISBN 9787208130005. "①拖雷生年史料缺載,唯《元朝秘史》第214節有一段記事,謂成吉思汗攻殺塔塔兒人時,有一塔塔兒人逃脫,竄入成吉思汗後營行帳中覓食,乘機劫持了五歲的拖雷,幸被部屬救出。這次戰爭當是指金承安元年(1196)的斡里札河之役,則拖雷應生1192年,此與《睿宗傳》所載「壽四十有□(此字缺)」合(按:拖雷死於1232年),缺字當為「一」。" 
  2. ^ 村上1976,18-19頁
  3. ^ 松田2023,79-81
  4. ^ 村上1976,105-107頁
  5. ^ 松田1994,287-288頁
  6. ^ 牧野2012,850頁
  7. ^ 村上1976,154-156頁
  8. ^ 村上1976,215-216頁
  9. ^ 松田1992,94-95頁
  10. ^ 村上1976,287頁
  11. ^ 村上1976,291頁
  12. ^ 村上1976,292頁
  13. ^ 村岡1996,64-65頁
  14. ^ 村岡1996,79-80頁
  15. ^ 杉山2014,63頁
  16. ^ 杉山2014,63頁
  17. ^ 杉山2014,64-65頁
  18. ^ 母はリンクム・ハトゥン。男子はいなかったが、ケルミシュ・アガという娘が1人いた。彼女はジョチ家の筆頭部将だったコンギラト部族出身のサルジダイ・キュレゲンに嫁ぎ、その娘がジョチ家当主のモンケ・テムルの妃となった。この関係で叔父のクビライとオゴデイ家のカイドゥと紛争になった時、ケルミシュ・アガはトルイ家の王女としてトクタの時代までジョチ家、クビライ家、フレグ家との関係親交に尽力したという。
  19. ^ 母不詳。セブルクル(薛必烈傑児大王)という息子がおり、代々子孫は楚王位を継いだ。
  20. ^ 長兄モンケ推戴や四兄クビライの即位に多大な貢献を為したという。
  21. ^ 母不詳。五兄フレグの西アジア遠征に同行したが、その旅中にサマルカンドで亡くなり彼の棺は戻されたという。このストゥカタイの息子にトク・テムルという人物がおり、シリギの乱の時にトルイ家の王族たちを率い、クビライの皇子ノムガンを捕縛するのに動いた、反乱の中心的な人物だった。


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