テレビドラマ版の設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 10:16 UTC 版)
「家族狩り (テレビドラマ)」の記事における「テレビドラマ版の設定」の解説
映像化に際しては、小説発表後からの時間の経過を踏まえながら、2014年の現代の物語として描くため、いくつかの設定変更がある。 氷崎游子の家族のうち、父の病気は脳梗塞からアルツハイマー型認知症に変更され、原作で設定のなかった名前は祖父・清太郎の名が当てられている。また、原作では対立関係にあった山賀葉子は游子の相談相手となっている。 体育教師・岡村仁など原作にない人物が登場するほか、鈴木渓徳は物語の開始当初から登場して浚介を訪ねて学校内にも出入りし、ドラマ内で息抜きになるポジションのキャラクターとなるが、我が子が自分の血を引いているのかが分からず、DNA鑑定を受けるかどうかで悩むという設定が加えられた。馬見原光毅の周辺では、上司の捜査一課課長の笹木に相当する人物に検事の藤崎の名が当てられるなど、人間関係が整理された。 馬見原が追う「家族狩り」(ドラマ内で一連の一家惨殺事件をこう呼ぶ設定)についても、原作でも物語開始以前に同様の事件が起きていたが、ドラマではすべて警視庁管轄内で起き、馬見原はそれぞれの現場に入り共通する臭いを感じることが事件のキーワードとなる。また、初めの主要な事件である麻生家の前に光島家の事件が描かれる。麻生家の凶器は鋸から斧に変更され、犯行の数日後に遺体が発見されていたものが、翌日には警察が捜査に入り第一発見者も浚介ではない。そして事件の犯人として馬見原が疑うのが游子であるという大きな変更点がある。 また原作ではほとんど関わりのない浚介と実森勇治のやり取りを、中盤の重要な要素として大幅にオリジナルエピソードを加えて描き、台詞に黒子のバスケ脅迫事件の被告人による裁判の冒頭陳述の言葉を引用したり、原作では浚介や亜衣が取材に対応する場面で心中した家族や学校の対応への批判を述べるところを、ドラマでは内容をマスコミへの罵倒に変え、記者会見席上での記者によるリンチ的追及などへの批判を込めて取材スタッフが対象者を煽る場面を加えるなどしている。 その他、年齢や風貌は原作と異なる人物もいる。細かなドラマ独自の設定についてはキャスト欄、エピソードリストを参照。
※この「テレビドラマ版の設定」の解説は、「家族狩り (テレビドラマ)」の解説の一部です。
「テレビドラマ版の設定」を含む「家族狩り (テレビドラマ)」の記事については、「家族狩り (テレビドラマ)」の概要を参照ください。
- テレビドラマ版の設定のページへのリンク