ツール・ド・フランス2021とは? わかりやすく解説

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ツール・ド・フランス2021

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/28 18:41 UTC 版)

ツール・ド・フランス2021
レース詳細
コース 108. ツール・ド・フランス
競技 UCIワールドツアー2021 2.UWT
ステージ 21
日付 2021年06月26日 – 07月18日
距離 3,414.4 キロメートル
フランス
アンドラ
スタート ブレスト
ゴール パリ
チーム 23
参加人数 184
完走人数 141
平均速度 41.165 キロメートル毎時
結果
優勝 タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates)
準優勝 ヨナス・ヴィンゲゴー (Jumbo-Visma)
3位 リチャル・カラパス (Ineos Grenadiers)
ポイント賞 マーク・カヴェンディッシュ (Deceuninck-Quick Step)
山岳賞 タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates)
新人賞 タデイ・ポガチャル (UAE Team Emirates)
敢闘賞 フランク・ボナモー[1] (B&B Hotels p/b KTM)
チーム Bahrain Victorious
◀2020 2022▶
ドキュメンテーション

ツール・ド・フランス2021は、ツール・ド・フランスの108回目の大会。2021年6月21日から7月18日までの日程で開催された。

スタート地はツール・ド・フランス2008以来となるブレスト

出場チーム

ワールドチーム (19) プロチーム (4)

エントリーリスト

注釈:

  • DNS-N: 第"N"ステージで、出走しなかった(Did Not Start)
  • DNF-N: 第"N"ステージで、ゴールしなかった(Did Not Finish)
  • OTL-N: 第"N"ステージで、制限時間を超過した(Over the Time Limit)
  • DSQ-N: 第"N"ステージで、失格となった(Disqualified)

大会日程

ステージ 開催日 コース type 距離 (km) Elevation (m) ステージ勝者 全体リーダー
1  06月26日 ブレストランデルノー
197.8 2785 m ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ
2  06月27日 Perros-Guirec – ミュール=ド=ブルターニュ
183.5 2154 m マチュー・ファン・デル・プール マチュー・ファン・デル・プール
3  06月28日 ロリアンポンティヴィ
182.9 1539 m ティム・メルリール マチュー・ファン・デル・プール
4  06月29日 ルドンフージェール
150.4 1354 m マーク・カヴェンディッシュ マチュー・ファン・デル・プール
5  06月30日 Changé – ラヴァル
27.2 304 m タデイ・ポガチャル マチュー・ファン・デル・プール
6  07月01日 トゥール (アンドル=エ=ロワール県)シャトールー
160.6 926 m マーク・カヴェンディッシュ マチュー・ファン・デル・プール
7  07月02日 ヴィエルゾンル=クルーゾ
249.1 3111 m マテイ・モホリッチ マチュー・ファン・デル・プール
8  07月03日 オヨナ – ル・グラン・ボルナール
150.8 3558 m ディラン・トゥーンス タデイ・ポガチャル
9  07月04日 クリューズ – ティーニュ
144.9 4624 m ベン・オコナー タデイ・ポガチャル
7月5日 休息日 ティーニュ英語版
10  07月06日 アルベールヴィルヴァランス (ドローム県)
190.7 1472 m マーク・カヴェンディッシュ タデイ・ポガチャル
11  07月07日 ソルグ – Malaucène
198.9 4647 m ワウト・ファン・アールト タデイ・ポガチャル
12  07月08日 サンポール=トロワ=シャトー – ニーム (フランス)
159.4 1959 m ニルス・ポリッツ タデイ・ポガチャル
13  07月09日 ニーム (フランス)カルカソンヌ
219.9 1973 m マーク・カヴェンディッシュ タデイ・ポガチャル
14  07月10日 カルカソンヌ – Quillan
183.7 2901 m バウク・モレマ タデイ・ポガチャル
15  07月11日 セレ アンドラ・ラ・ベリャ
191.3 4574 m セップ・クス タデイ・ポガチャル
7月12日 休息日 アンドラ
16  07月13日 パス・ダ・ラ・カザ – サン=ゴーダンス
169 3250 m パトリック・コンラッド タデイ・ポガチャル
17  07月14日 ミュレ – Col de Portet
178.4 4368 m タデイ・ポガチャル タデイ・ポガチャル
18  07月15日 ポー – リュス・アルディダン
129.7 3555 m タデイ・ポガチャル タデイ・ポガチャル
19  07月16日 Mourenx – リブルヌ
207 1241 m マテイ・モホリッチ タデイ・ポガチャル
20  07月17日 リブルヌサン=テミリオン
30.8 239 m ワウト・ファン・アールト タデイ・ポガチャル
21  07月18日 シャトゥーパリ
108.4 619 m ワウト・ファン・アールト タデイ・ポガチャル
  • 当初グランデパールはデンマークの首都コペンハーゲンとなる予定であったが、前年に続き新型コロナウイルスの世界的流行が続いたため2022年大会に順延することとなり、代わってブルターニュ地方で開幕を迎えることとなった。
  • 第7ステージの距離249.1kmは、21世紀に入ってから最長のステージ距離となった。
  • 個人タイムトライアルは第5・20ステージの2回あり、いずれも平地のコース。平地系の個人タイムトライアルが2度あるのは2017年以来。
  • 二大山脈はアルプス山脈ピレネー山脈の順に通過。ほとんどはフランス国内のステージだが、第15~16ステージでアンドラに入る。

各賞の変遷

区間 区間勝者 総合首位
ポイント賞
山岳賞
新人賞
チーム総合首位
敢闘賞
1 ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ ジュリアン・アラフィリップ イーデ・スヘリンフ タデイ・ポガチャル チーム・ユンボ・ヴィスマ イーデ・スヘリンフ
2 マチュー・ファン・デル・プール マチュー・ファン・デル・プール マチュー・ファン・デル・プール エドワード・トゥーンス
3 ティム・メルリール イーデ・スヘリンフ バーレーン・ヴィクトリアス ミヒャエル・シェアー
4 マーク・カヴェンディッシュ マーク・カヴェンディッシュ ブレント・ファンムール
5 タデイ・ポガチャル チーム・ユンボ・ヴィスマ -
6 マーク・カヴェンディッシュ フレフ・ファン・アーヴェルマート
7 マテイ・モホリッチ マテイ・モホリッチ マテイ・モホリッチ
8 ディラン・トゥーンス ワウト・プールス バーレーン・ヴィクトリアス ワウト・プールス
9 ベン・オコナー タデイ・ポガチャル ナイロ・キンタナ ベン・オコーナー
10 マーク・カヴェンディッシュ ユーゴ・ウル
11 ワウト・ファン・アールト ケニー・エリッソンド
12 ニルス・ポリッツ ニルス・ポリッツ
13 マーク・カヴェンディッシュ カンタン・パシェ
14 バウケ・モレマ マイケル・ウッズ バウケ・モレマ
15 セップ・クス ワウト・プールス ワウト・ファン・アールト
16 パトリック・コンラッド パトリック・コンラッド
17 タデイ・ポガチャル アントニー・ペレス
18 タデイ・ポガチャル タデイ・ポガチャル ダヴィド・ゴデュ
19 マテイ・モホリッチ マテイ・モホリッチ
20 ワウト・ファン・アールト -
21 ワウト・ファン・アールト -
最終成績 タデイ・ポガチャル マーク・カヴェンディッシュ タデイ・ポガチャル タデイ・ポガチャル バーレーン・ヴィクトリアス フランク・ボナムール英語版

観客の行為による大規模な落車

第1ステージの終盤、フィニッシュまで残り46.8kmの地点で、「おじいちゃん、おばあちゃん、頑張ろう!」という祖父母へのメッセージを書いた段ボール製のプラカードを持った30代のフランス人女性が、テレビ放送のカメラに映るためにコースに接近して乗り出すようにプラカードを掲げた。

このプラカードに接触したトニー・マルティンが転倒[2]。この影響でメイン集団で大規模な落車が発生し、先頭の10数人を除くほぼ全ての選手が将棋倒しに転倒もしくは停車、または転倒した選手らを轢いた。ヤシャ・ジュターリン英語版イグナタス・コノヴァロヴァスを始めたとした何名かの選手はリタイアを余儀なくされたほか、多くの負傷者が発生した。ジュターリンは手を骨折したが、幸い死者は出なかった。

大落車の原因となった女性は現場から逃走したが、レース主催者のアモリ・スポル・オルガニザシオンはこの女性を訴え[3]、後に逮捕された[4]。この事故により最高1年の懲役、または1万5,000ユーロ(約197万円)の罰金が科せられる可能性があった。

しかし、SNSなどによって事故の原因となった女性への過剰なバッシングが世界的に加熱したことに配慮し、7月1日になって大会ディレクターのクリスチャン・プリュドムフランス語版は「事故は大げさに騒ぎ立てられた」「沿道のファンは気を付けなければならないというメッセージは伝わったはず」として、訴えを取り下げることを表明した[5]

最終成績

General classification
Rider Team Time
1. タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates 82時間56分36秒
2. ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma + 5分20秒
3. リチャル・カラパス Ineos Grenadiers + 7分03秒
4. ベン・オコナー AG2R Citroën Team + 10分02秒
5. ウィルコ・ケルダーマン Bora-Hansgrohe + 10分13秒
6. エンリク・マス Movistar Team + 11分43秒
7. アレクセイ・ルツェンコ Astana-Premier Tech + 12分23秒
8. ギヨーム・マルタン Cofidis + 15分33秒
9. ペリョ・ビルバオ Bahrain Victorious + 16分04秒
10. リゴベルト・ウラン EF Education-Nippo + 18分34秒
11. ダヴィド・ゴデュ Groupama-FDJ + 21分50秒
12. マッティア・カッタネオ Deceuninck-Quick Step + 24分58秒
13. エステバン・チャベス Team BikeExchange + 37分48秒
14. ルイ・メインティース Intermarché-Wanty-Gobert Matériaux + 38分09秒
15. オレリアン・パレット=パントル AG2R Citroën Team + 39分09秒
16. ウァウテル・プールス Bahrain Victorious + 51分22秒
17. ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious + 51分40秒
18. ルーベン・ゲレイロ EF Education-Nippo + 54分10秒
19. ワウト・ファン・アールト Jumbo-Visma + 57分02秒
20. バウク・モレマ Trek-Segafredo + 1時間02分18秒
21. セルヒオ・エナオ Qhubeka NextHash + 1時間03分12秒
22. フランク・ボナモー B&B Hotels p/b KTM + 1時間04分35秒
23. ホナタン・カストロビエホ Ineos Grenadiers + 1時間06分20秒
24. アレハンドロ・バルベルデ Movistar Team + 1時間07分50秒
25. セルヒオ・イギータ EF Education-Nippo + 1時間09分16秒
Source: ProCyclingStats


脚注

参考文献

外部リンク



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