観客の行為による大規模な落車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 14:02 UTC 版)
「ツール・ド・フランス2021」の記事における「観客の行為による大規模な落車」の解説
第1ステージの終盤、フィニッシュまで残り46.8kmの地点で、「おじいちゃん、おばあちゃん、頑張ろう!」という祖父母へのメッセージを書いた段ボール製のプラカードを持った30代のフランス人女性が、テレビ放送のカメラに映るためにコースに接近して乗り出すようにプラカードを掲げた。 このプラカードに接触したトニー・マルティンが転倒。この影響でメイン集団で大規模な落車が発生し、先頭の10数人を除くほぼ全ての選手が将棋倒しに転倒もしくは停車、または転倒した選手らを轢いた。ヤシャ・ジュターリン(英語版)、イグナタス・コノヴァロヴァスを始めたとした何名かの選手はリタイアを余儀なくされたほか、多くの負傷者が発生した。ジュターリンは手を骨折したが、幸い死者は出なかった。 大落車の原因となった女性は現場から逃走したが、レース主催者のアモリ・スポル・オルガニザシオンはこの女性を訴え、後に逮捕された。この事故により最高1年の懲役、または1万5,000ユーロ(約197万円)の罰金が科せられる可能性があった。 しかし、SNSなどによって事故の原因となった女性への過剰なバッシングが世界的に加熱したことに配慮し、7月1日になって大会ディレクターのクリスチャン・プリュドム(フランス語版)は「事故は大げさに騒ぎ立てられた」「沿道のファンは気を付けなければならないというメッセージは伝わったはず」として、訴えを取り下げることを表明した。
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