ツール・ド・フランス1996とは? わかりやすく解説

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ツール・ド・フランス1996

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 15:52 UTC 版)

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ツール・ド・フランス 1996
Tour de France 1996
レース詳細
開催期間 1996年6月29日 - 7月21日
ステージ プロローグ+21ステージ
全行程 3,769 km (2,342 mi)
優勝タイム 95時間57分16秒 (39.237 km/h (24.381 mph))
レース結果
優勝  ビャルヌ・リース (DEN) (ドイツテレコム)
2位  ヤン・ウルリッヒ (GER) (ドイツテレコム)
3位  リシャール・ヴィランク (FRA) (フェスティナ)

ポイント賞  エリック・ツァベル (GER) (ドイツテレコム)
山岳賞  リシャール・ヴィランク (FRA) (フェスティナ)
新人賞  ヤン・ウルリッヒ (GER) (ドイツテレコム)
チーム時間賞 フェスティナ
1995
1997

ツール・ド・フランス1996は、ツール・ド・フランスとしては83回目の大会。1996年6月29日から7月21日まで、全21ステージで行われた。

コース概要

今回はチームタイムトライアルが設定されず、個人タイムトライアルがプロローグを含め3度行われた。

グランデパールはオランダ南部のスヘルトーヘンボス。そこから南下し、アルプスステージを迎えた。その後イタリアトリノに立ち寄った後、中央山塊を長めに通りピレネーへ。最終日前日の個人タイムトライアルはボルドーで行われた。

第9ステージは雪のためコースの大半がキャンセルされ わずか46㎞のステージとなったが、このステージで猛アタックをかけたビャルヌ・リースがステージ優勝とマイヨ・ジョーヌを獲得した。

6連覇を狙ったミゲル・インドゥラインは総合11位に終わった。

近代ツールとしては日本人初の参戦となった今中大介は第14ステージでタイムオーバーとなり、完走はならなかった。

プロローグを含め全22ステージ行われたが休息日が1日だけという設定となった。

各区間の優勝者と総合首位者

区間 行程 km 区間優勝 総合首位
Pro. 6/29 スヘルトーヘンボス () 9 (個人TT) アレックス・ツェーレ アレックス・ツェーレ
1 6/30 スヘルトーヘンボス(蘭)– スヘルトーヘンボス(蘭) 209 フレデリック・モンカッサン アレックス・ツェーレ
2 7/1 スヘルトーヘンボス(蘭)– ワスクアル 248 マリオ・チポリーニ アレックス・ツェーレ
3 7/2 ワスクアル – ノジャン=シュル=オワーズ 195 エリック・ツァベル フレデリック・モンカッサン
4 7/3 ソワソン – ラック・ド・マディーヌ 232 シリル・ソーグラン ステファーヌ・オーロ
5 7/4 ラック・ド・マディーヌ – ブザンソン 242 イェロン・ブライレーヴェンス ステファーヌ・オーロ
6 7/5 アルケスナン – エクス=レ=バン 207 ミハエル・ボーゲルト ステファーヌ・オーロ
7 7/6 シャンベリ – レ・ザルク 200 リュク・ルブラン エフゲニー・ベルツィン
8 7/7 ブール・サン・モーリスヴァル=ディゼール 35 (個人TT) エフゲニー・ベルツィン エフゲニー・ベルツィン
9 7/8 ル・モネティエ・ル・バン – セストリエーレ () 46 ビャルヌ・リース ビャルヌ・リース
10 7/9 トリノ (伊) – ギャップ (フランス) 208 エリック・ツァベル ビャルヌ・リース
休息日
11 7/11 ギャップ – ヴァランス 202 ホセハイメ・ゴンザレス ビャルヌ・リース
12 7/12 ヴァランス – ル・ピュイ=アン=ヴレ 144 パスカル・リシャール ビャルヌ・リース
13 7/13 ル・ピュイ=アン=ヴレ – シュペル・ベス 177 ロルフ・ソレンセン ビャルヌ・リース
14 7/14 シュペル・ベス – チュール 186 ジャモリディネ・アブドヤパロフ ビャルヌ・リース
15 7/15 ブリーヴ=ラ=ガイヤルドヴィルヌーヴ=シュル=ロット 176 マッシモ・ポデンツァーナ ビャルヌ・リース
16 7/16 アジャン – オタカム 199 ビャルヌ・リース ビャルヌ・リース
17 7/17 アルジュレ・ガゾスト – パンプローナ (西) 262 ローラン・デュフォー ビャルヌ・リース
18 7/18 パンプローナ(西) – アンダイエ 155 バルト・フォスカンプ ビャルヌ・リース
19 7/19 アンダイエ – ボルドー 227 フレデリック・モンカッサン ビャルヌ・リース
20 7/20 ボルドー – サン=テミリオン 63 (個人TT) ヤン・ウルリッヒ ビャルヌ・リース
21 7/21 パレゾーパリ 147 ファビオ・バルダート ビャルヌ・リース

成績

総合成績

順位 選手名 チーム 時間(時間:分:秒)
1. ビャルヌ・リース[1] T-モバイル 95:57:16
2. ヤン・ウルリッヒ T-モバイル + 1.41
3. リシャール・ビランク フェスティナ + 4.37
4. ローラン・デュフォー フェスティナ + 5.35
5. ペーター・ルッテンベルガー カレラ + 7.07
6. リュク・ルブラン ポルティ + 10.03
7. ピョートル・ウグルモフ ロスロト + 10.04
8. フェルナンド・エスカルティン ケルメ + 10.26
9. アブラハム・オラーノ マペイ + 11.00
10. トニー・ロミンゲル マペイ + 11.53
11. ミゲル・インドゥライン バネスト + 14.14
12. パトリック・ジョンカー オンセ + 18.58
13. ボー・ハンブルガー TVM英語版 + 22.19
14. ウド・ボルツ T-モバイル + 25.56
15. アルベルト・エッリ MG + 26.18
16. マヌエル・フェルナンデスギネス マペイ + 26.28
17. レオナルド・ピエポリ レフィン + 27.36
18. ローラン・ブロシャール フェスティナ + 32.11
19. ミケーレ・バルトリ MG + 37.18
20. エフゲニー・ベルツィン ゲヴィス + 38.00
今中大介 ポルティ 第14ステージ棄権

各部門賞結果

第83回 ツール・ド・フランス 1996
全行程 21区間、3769km
総合優勝 ビャルヌ・リース[2] 95時間57分16秒
2位 ヤン・ウルリッヒ + 1分41秒
3位 リシャール・ビランク + 4分37秒
4位 ローラン・デュフォー + 5分53秒
5位 ペーター・ルッテンベルガー + 7分07秒
ポイント賞 エリック・ツァベル[3] 335ポイント
2位 フレデリック・モンカッサン 284ポイント
3位 ファビオ・バルダート 255ポイント
山岳賞 リシャール・ビランク 383ポイント
2位 ビャルヌ・リース 328ポイント
3位 ローラン・デュフォー 176ポイント
新人賞 ヤン・ウルリッヒ 95時間58分57秒
2位 ペーター・ルッテンベルガー + 5分26秒
3位 マヌエル・フェルナンデス・ギネス + 24分47秒
チーム賞 フェスティナ時計 287時間46分20秒
2位 T-モバイル + 15分14秒
3位 マペイ + 51分36秒

脚注

  1. ^ 優勝記録抹消の可能性あり。
  2. ^ 2007年5月27日、リース自身の口から、1993年から1998年までドーピングを行なっていたと告白し、これを受け、国際自転車競技連合はマイヨ・ジョーヌの返還を求めている
  3. ^ 2007年5月24日、ツァベル自身の口から、テレコムに所属していた1996年に禁止薬物に指定されているエリスロポエチン(EPO)を使用したことを告白。これを受け2007年7月13日、ツール・ド・フランスの主催者であるASOは、ツァベルから96年のポイント賞を剥奪する意向であることを示した。

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