ツール・ド・フランス1962とは? わかりやすく解説

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ツール・ド・フランス1962

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 14:39 UTC 版)

第49回 ツール・ド・フランス 1962
全行程 22区間、4274km
総合優勝 ジャック・アンクティル 114時間31分54 秒
2位 ヨセフ・プランカールト +4分59秒
3位 レイモン・プリドール +10分24秒
4位 ジルベール・デメ +^13分01秒
5位 アルベルトゥス・ヘルダーマン +14分04秒
ポイント賞 ルディ・アルティヒ 173ポイント
2位 エミール・ダーム 144ポイント
3位 ジャン・グラッチ 140ポイント
山岳賞 フェデリコ・バーモンテス 137ポイント
2位 イメリオ・マッシニャン 77ポイント
3位 レイモン・プリドール 70ポイント

ツール・ド・フランス1962は、ツール・ド・フランスとしては49回目の大会。1962年6月24日から7月15日まで、全22ステージで行われた。今大会は33年ぶりに各選手の所属チーム別対抗戦形式が復活した大会ともなった。

レース概要

第6ステージで15~16人程度の大集団が抜け出し、連覇を狙うジャック・アンクティルはその集団を追撃することができずに第二集団グループどまり。したがってまだまだこれから先は長いとはいえ、総合首位のアルベルトゥス・ヘルダーマンに対して5分14秒差の9位という厳しい位置。得意のタイムトライアルが組まれた第8ステージ後半こそ制したが、まだこの時点でも総合首位のアンドレ・ダリガードとは4分11秒差があった。

しかしピレネー超えの第12ステージにおいて、アンクティルはこのステージを中盤から果敢に牽引したフェデリコ・バーモンテスに最後追いつき大集団ゴールに持ち込んだことにより、このステージで総合首位に立ったトム・シンプソンに遅れること3分20秒差の6位へと順位を上げてきた。

翌、第13ステージは山岳コースにおける個人タイムトラアイル。さすがに山岳タイムトライアルとなるとバーモンテスが強さを発揮し、この区間を制するが、アンクティルもバーモンテスに対して1分28秒遅れで続き、この区間を終えて総合トップに立った、区間2位のヨセフ・プランカールトに対して1分8秒差の4位へと上昇してきた。

アルプスに入ると、従前の総合上位陣が総崩れとなる中、プランカールト、アンクティルの両者が安定した走りを見せ、プランカールトに対する差は1分8秒差のまま、総合2位でアンクティルはアルプスを終える。アルプスを終えた後の第19ステージは個人タイムトライアルだったが、ここでアンクティルは圧倒的な強さを見せる。

68kmを1時間33分35秒で走破して区間優勝を飾ったが、アルプス最終の第18ステージを見事制し、総合3位に浮上してきたレイモン・プリドールはこの区間3位だったにもかかわらず5分1秒も差をつけられ、総合首位のプランカールトは同4位だったが、5分19秒の差をつけられる完敗。ついにアンクティルがここでマイヨを奪回した。あとの平坦ステージでは変動はなく、アンクティルが連覇と3度目の総合優勝を果たした。

総合成績

順位 選手名 国籍 時間
1 ジャック・アンクティル フランス 114時間31分54秒
2 ヨセフ・プランカールト ベルギー +4分59秒
3 レイモン・プリドール フランス +10分24秒
4 ジルベール・デメ ベルギー +13分01秒
5 アルベルトゥス・ヘルダーマン オランダ +14分04秒
6 トム・シンプソン イギリス +17分09秒
7 イメリオ・マッシニャン イタリア +17分50秒
8 エルコーレ・バルディーニ イタリア +19分00秒
9 シャルリー・ゴール ルクセンブルク +19分11秒
10 エディ・ポーウェル ベルギー +23分04秒

マイヨ・ジョーヌ保持者

選手名 国籍 首位区間
ルディ・アルティヒ 西ドイツ 第1、第3-第5
アンドレ・ダリガード フランス 第2(a)-第2(b)、第8(a)-第8(b)
アルベルトゥス・ヘルダーマン オランダ 第6-第7
ウイリー・シュローダー ベルギー 第9-第11
トム・シンプソン イギリス 第12
ヨセフ・プランカールト ベルギー 第13-第19
ジャック・アンクティル フランス 第20-最終

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