チャック・ジョーンズ期(1963年 - 1967年)
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「トムとジェリー」の記事における「チャック・ジョーンズ期(1963年 - 1967年)」の解説
ダイッチ製作分の最後の1本が公開されたあと、MGMは『ルーニー・テューンズ』や『メリー・メロディーズ』など、バッグス・バニーやダフィー・ダックを主人公にしたアニメーション短編シリーズで名高かったアメリカ人監督チャック・ジョーンズ(Chuck Jones)を起用することとした。ジョーンズは1933年から30年在籍したワーナーのアニメーションスタジオを辞し、新たに自らのスタジオである「シブ・タワー・12プロダクションズ(Sib Tower 12 Productions)」をパートナーのレス・ゴールドマン(Les Goldman)と立ち上げたところだった。 ジョーンズとゴールドマンは1963年から34本の短編を製作した。全作品メトロカラー製作。これらの作品はジョーンズの演出が特徴的である。同時期のサイケデリック・ムーブメントの影響も見られた。ジョーンズは、トムとジェリーのブランドに自分のスタイルを当てはめようとした。ストーリーラインやキャラクターの個性はあまり変わらないが、キャラクターデザインが大きく変わった。トムはボリス・カーロフのような太い眉毛になり、頬の毛もふさふさになった。ジェリーは目や耳が大きくなり、ポーキー・ピッグ(Porky Pig、ワーナーのルーニー・テューンズのキャラ)のような姿形になった。 チャック・ジョーンズ期のオープニングのトムとジェリーのロゴは日本のテレビ放送でもおなじみのMGMのロゴのライオンが吠える所までは以前の作品と同じだが、そのライオンの部分がトムが「ニャー」と鳴く所に変わり、真ん中の丸がそのままTOMの“O”になり、そのあとJERRYの“Y”の上にジェリーが降りてくる。この後、サブタイトルカード、クレジット1、クレジット2となるため、ルーニー・テューンズと同じフォーマットが採られ、著作権標記はクレジット1に入る(リニューされたかどうかは不明)。MPAAのロゴもルーニー・テューンズで使われた実ロゴとは異なるものが使われている。 シブ・タワー・12はMGMのアニメーション部門になり、MGMは1967年にはアニメーション短編の製作を停止した。ジョーンズはすでにテレビスペシャルや、ノートン・ジャスターの児童書『マイロのふしぎな冒険』の長編映画化・『The Phantom Tollbooth 』など他の仕事に取り掛かっていた。ここまでは劇場用に作られたため収録時間が6分から9分の間で一定しない。 この期にはBGM作曲家が3人いて、話の雰囲気や制作時期などに応じてユージーン・ポダニー(Eugene Poddany)、ディーン・エリオット(Dean Elliott)、カール・ブラント(Carl Brandt)が楽曲を提供している。ポダニーは弦楽器や管楽器を中心とした明るめでメロウな曲調を、エリオットはブラスが幅を利かせた、時に軽快、時に激しい曲調の楽曲を、ブラントは金管や木管を基調としたジャズおよびロックンロール調の楽曲を得意としており、3人それぞれ強い個性を放っているが、いずれの作曲家もBGMと映像がシンクロした繊細かつ流麗な劇伴音楽を書くという意味では共通している。
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チャック・ジョーンズ期(1963〜1967年)
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「トムとジェリーの短編作品一覧」の記事における「チャック・ジョーンズ期(1963〜1967年)」の解説
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー製作 日本では1980年から1981年に日本テレビ系・木曜スペシャル枠において、 『おかしなおかしな トムとジェリー 大行進』内で放送されて、1981年から1982年に日本テレビ系「トムとジェリー」として放送。なお、最初回の「お好みサンド」と「ジェリーの親友」はTBS版にて既に放送された為、日本テレビ版では放送されていない。 なお、「仲直りはしたものの」と「必殺ネズミ取り」には、ハンナ=バーベラ第一期を再構成したものである為、チャック・ジョーンズではなく、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラの名前が載っている。
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