タヒチへとは? わかりやすく解説

タヒチへ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 01:25 UTC 版)

ジェームズ・クック」の記事における「タヒチへ」の解説

1766年王立協会クック金星の日面通過観測目的南太平洋派遣した英国海軍航海長士官待遇だが、公式の指揮権を有さない)の階級にあった38歳クックは、公式の指揮権有する正規海軍士官たる海尉任官し英国軍エンデバー号指揮官となった。もともと、エンデバー号はウィトビーで建造され石炭運搬船で、大きな積載量強度、浅い喫水、どこを取っても、暗礁の多い海洋多島海長期間航海するはうってつけの性能備えていた。クック1768年8月25日英国南部プリマス出帆しマデイラ諸島リオデジャネイロに寄港したのち南米大陸南端ホーン岬東から西周航し太平洋横断して西へ進み天体観測目的地であるタヒチ1769年4月13日到着した日面通過6月3日で、クック小さな居館観測所建造行った観測担当したのは、王室天文官グリニッジ天文台長)ネヴィル・マスケリン助手天文学者チャールズ・グリーンであった観測目的は、金星太陽からの距離をより正確に算出するための測定であった。もしこれが成功すれば軌道の計算基づいて他の惑星太陽からの距離算出できるはずであった金星の日面通過観測当日クックはこう記している。 「6月3日土曜日本日期待通り観測好適日和となり、一つなく、空気完璧に澄んでおり、金星の日面通過全経路の観測にはあらゆる好条件備わっていた。金星取り巻大気あるいは薄暗い影あまりによく見えたので、金星太陽接触、とくに第2接触時刻観測きわめて困難になってしまった。ソランダー博士グリーンと私は同時に観測したが、それぞれ観測した接触時刻思っていたよりもかなりずれていた」 しかし、グリーンクック、ソランダーがそれぞれ別に行った観測誤差期待範囲越えていた。観測器具解像度未だ足りなかったのである観測結果別の場所で行なわれ結果と後に比較検討されたが、やはり期待したような正確な観測結果ではなかった。

※この「タヒチへ」の解説は、「ジェームズ・クック」の解説の一部です。
「タヒチへ」を含む「ジェームズ・クック」の記事については、「ジェームズ・クック」の概要を参照ください。

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