タキ6100形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 10:13 UTC 版)
「国鉄タキ6100形貨車」の記事における「タキ6100形」の解説
1958年(昭和33年)6月9日に日本車輌製造にてタキ1700形より1両(タキ1717)の専用種別変更(希硫酸→四塩化炭素)が行われ形式は新形式であるタキ6100形コタキ6100)とされた。種車(タキ1717)は1953年(昭和28年)7月6日に汽車製造にて製作され、改造時点で車齢5年であった。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 その後1961年(昭和36年)10月13日から1963年(昭和38年)12月27日にかけて4ロット6両(コタキ6102 - コタキ6107)が富士重工業にて新規製造された。その際何故かタキ6101は欠番であった。 1966年(昭和41年)9月24日に富士重工業にて1両(コタキ6105)の専用種別変更(四塩化炭素→リン酸)が行われタキ1250形に編入された(コタキ1256)。 本形式の他に四塩化炭素を専用種別とする形式にはタム5600形(2両)、タキ7000形(13両、後述)、タキ7050形(19両、後述)の3形式が存在した。 所有者は日本曹達、伊藤忠商事、関東電化工業の3社でありそれぞれの常備駅は信越本線(現在のえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)の二本木駅、常磐線の勿来駅、上越線の渋川駅であった。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「毒61」(毒性の物質、毒性物質、危険性度合2(中))が標記された。 タンク体はステンレスクラッド又はステンレス鋼製のドーム付き直円筒型であり、荷役方式はタンク上部にある積込口からの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式である。 車体色は黒、寸法関係は全長は9,100mm、全幅は2,350mm、全高は3,617mm、台車中心間距離は5,000mm又は7,500mm、実容積は18.8m3、自重は14.5t - 17.5t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR41C、TR41Dであった。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には5両(コタキ6102 - コタキ6104 ,コタキ6106 ,コタキ6107)の車籍がJR貨物に継承され、2007年(平成19年)10月に最後まで在籍した1両(コタキ6107)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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