タキ5600形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/24 06:22 UTC 版)
「国鉄タキ5600形貨車」の記事における「タキ5600形」の解説
タキ5600形は、シクロヘキサノン専用の30t 積タンク車として1957年(昭和32年)4月24日から1963年(昭和38年)12月27日にかけて10ロット14両(コタキ5600 - コタキ5613)が造機車輌、富士重工業の2社で製作された。 本形式の他にシクロヘキサノンを専用種別とする形式は、他に例がなく唯一の存在であった。 所有者は関東電化工業、三井物産の2社でありそれぞれの常備駅は、群馬県の渋川駅、和歌山県の紀三井寺駅である。 1965年(昭和40年)7月12日に4両(コタキ5610 - コタキ5613)の専用種別変更(シクロヘキサノン→シクロヘキシルアミン)が行われ、形式名は新形式であるタキ5650形とされた。(後述) 1966年(昭和41年)2月28日から同年11月29日にかけて3両(コタキ5600、コタキ5601、コタキ5603)の専用種別変更(シクロヘキサノン→シクロヘキサン)が行われ、形式名は新形式であるタキ5550形(コタキ5550 - コタキ5552)とされた。 1970年(昭和45年)7月6日から同年10月2日にかけて2両(コタキ5609、コタキ5604)の専用種別変更(シクロヘキサノン→塩酸)が行われ、タキ5050形に編入(コタキ5068、コタキ5076)された。 荷役方式は、タンク上部のマンホールからの上入れ、吐出管を用いた下出し方式である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は11,800mm、全幅は2,450mm、全高は3,853mm、軸距は7,700mm、実容積は32.3m³、自重は16.5t - 18.5t、換算両数は積車5.0、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1986年(昭和61年)11月29日に最後まで在籍した1両(コタキ5602)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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