タキ5900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/17 18:53 UTC 版)
「国鉄タキ5900形貨車」の記事における「タキ5900形」の解説
タキ5900形は、クロルスルホン酸専用の35t積タンク車として1963年(昭和38年)10月10日から1971年(昭和46年)4月3日にかけて6ロット9両(コタキ5900 - コタキ5908)が富士重工業(1両)、新三菱重工業(1両)、日立製作所(7両)の3社で製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 所有者は日産化学工業、三菱化成工業(その後三菱化学へ社名変更)の2社であり、それぞれの常備駅は高山本線の速星駅、福岡県の黒崎駅である。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「侵(禁水)84」(侵食性の物質、水と反応する物質、腐食性物質、禁水指定のもの)が標記された。 タンク体はステンレス鋼(SUS27、現在のSUS304)製のドーム付き直円筒型であり、荷役方式はタンク上部マンホール蓋にある積込口または液出入管からの上入れ、液出入管または液出管と空気管使用による上出し方式である。 車体色は銀(ステンレス地色)、寸法関係は全長は10,700mm、全幅は2,400mm、全高は3,553mm、台車中心間距離は6,600mm、実容積は20.0m3、自重は13.7t - 14.7t、換算両数は積車5.0、空車1.4であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に承継され、1995年(平成7年)度末時点では全車健在であったが、2002年(平成14年)6月に最後まで在籍した2両(コタキ5907・コタキ5908)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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