タキ1800形
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「国鉄タキ1800形貨車」の記事における「タキ1800形」の解説
タキ1800形は、ベンゾール専用の30t 積タンク車として1952年(昭和27年)5月14日から1964年(昭和39年)7月17日にかけて65両(タキ1800 - タキ1811、タキ1814 - タキ1866)が三菱重工業、飯野重工業、日本車輌製造、新潟鐵工所、帝國車輛工業、富士車輌、近畿車輛、富士重工業の8社にて製作された。タキ1812 - タキ1813は最初から空番である。 本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形(48両)、タム3200形(5両)、タム3250形(83両)、タム23250形(15両)、タサ1000形(13両)、タサ1050形(2両、後述)、タサ1100形(6両)、タサ4400形(1両)、タキ200形(初代)(1両)、タキ850形(1両)、タキ900形(2両)、タキ950形(2両)、タキ4150形(1両)、タキ6450形(3両)、タキ14400形(11両)の15形式が存在した。 落成時の所有者は、富士製鐵、八幡製鐵、三井化学工業(その後三井東圧化学へ社名変更)、タール製品取扱業協同組合、本州化学工業、宇部興産、三菱化成工業、関東タール製品、三菱商事、八幡化学工業、三菱石油、北一産業、安宅産業(その後伊藤忠商事へ社名変更)、関西タール製品(その後大阪ガスケミカルへ社名変更)の14社である。 ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で、荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、吐出管からの下出し式である。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 塗装は黒色、寸法関係は全長は12,800mm、全幅は2,506mm、全高は3,850mm、台車間距離は9,500mm、実容積は34.1m3 - 35.3m3、自重は18.2t - 22.0t、換算両数は積車5.0、空車2.0であり台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には15両の車籍がJR貨物に継承されたが、最後まで在籍した1両(タキ1843)が2002年(平成14年)3月に廃車となり同時に形式消滅となった。
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