タキ18100形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/30 21:20 UTC 版)
「国鉄タキ18100形貨車」の記事における「タキ18100形」の解説
タキ18100形は、PPG(ポリプロピレングリコール)専用の35t 積タンク車として1969年(昭和44年)12月19日に1両(コタキ18100)が日本車輌製造にて、1972年(昭和47年)8月1日に1両(コタキ18101)が日立製作所にてそれぞれ製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 本形式の他にPPGを専用種別とする形式には、タキ8550形、タキ8950形、タキ13600形の3形式が存在した。 落成時の所有者は、日本石油輸送、武田薬品工業の2社でありその常備駅は東海道本線貨物支線(通称高島線)の東高島駅、山陽本線の徳山駅であった。1982年(昭和57年)6月30日に1両(コタキ18101)が日本石油輸送へ名義変更され、常備駅は名古屋臨海鉄道南港線の南港駅(現在の名古屋南貨物駅)へ変更された。 1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、93(有害性物質、可燃性のもの)が標記された。 35系に属するステンレス鋼製のタンク体に、厚さ100mmのウレタン断熱材を巻き、薄鋼板製のキセ(外板)が設置された。 荷役方式はタンク上部にある液入れ管からの上入れ、タンク下部にある吐出管からの下出し式である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は11,920mm、全幅は2,720mm、全高は3,866mm、台車中心間距離は7,740mm、実容積は35.0m3、自重は17.2t、換算両数は積車5.0、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 1987年4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に継承されたが、2001年(平成13年)9月に最後まで在籍した1両(コタキ18100)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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