タキ18810形
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「国鉄タキ25900形貨車」の記事における「タキ18810形」の解説
1970年(昭和45年)10月6日に、液化クロルメチル専用の25t 積タンク車としてタキ18800形4両(タキ18800 - タキ18803)が富士重工業にて製作された。 所有者は、三井物産の1社のみであり、その常備駅は福岡県の宮浦駅であった。その後1973年(昭和48年)4月に常備駅は千葉県の茂原駅に変更された。 落成後は需要の急変により運用実績が乏しく休車状態であった。 1973年(昭和48年)5月10日に富士重工業にて全車(4両)の専用種別変更が行われ(液化クロルメチル→アクリルアマイド)形式名は新形式であるタキ18810形に改められた。 改造に際してはタンク体は種車のものを用いて内面にフェノール樹脂コーティングを施した。 所有者は、1979年(昭和54年)5月29日三井東圧化学に、更に同年11月20日には日本陸運産業へと名義変更された。日本陸運産業への名義変更と同時に常備駅は千葉県の北袖駅へ変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「96」(有害性物質、毒性のあるもの)が標記された。 車体色は黒色、寸法関係は全長は12,100mm、全幅は2,510mm、全高は3,757mm、台車中心間距離は8,000mm、実容積は30.1m3、自重は19.6t、換算両数は積車5.0、空車2.0、台車はベッテンドルフ式のTR213A-1である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に継承されたが、1989年(平成元年)7月に全車が一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。
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