タム23250形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 04:53 UTC 版)
「国鉄タム3250形貨車」の記事における「タム23250形」の解説
タム23250形はベンゾール専用の15t積み私有貨車(タンク車)である。 当初タム3250形の軸ばね支持装置は一段リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車は二段リンク式に改造したが、北海道地区ではスピードアップが見送られたため、二段リンク化の対象外となった車両が15両(ロタム23253、ロタム23257、ロタム23266、ロタム23268 - ロタム23271、ロタム23293、ロタム23297 - ロタム23298、ロタム23310 - ロタム23311、ロタム23318 - ロタム23319、ロタム23323)残り、区別のため別形式(タム23250形)とした。車番は現番号に「20000」を加える形となった。改造内容は標記類の書き換え以外何もなく、むしろ本形式の方が本来のタム3250形ともいえる。 識別のため記号に「ロ」を丸で囲んだ通称マルロが追加され「ロタム」となり黄色(黄1号)の帯を巻いている。タンク体には同色で「道外禁止」と標記された。 所有者は共立産業商事、日商化学工業、北一産業運輸、富士製鐵(その後社名は新日本製鐵に変更)、北海道炭礦汽船の5社であった。 塗色は、黒であり黄色(黄1号)の帯を巻いている。全長は7,850mm - 8,800mm、実容積は19.0m3、自重は11.2t - 11.4t、換算両数は積車2.6、空車1.2、最高運転速度は65km/h、車軸は12t長軸であった。 1985年(昭和60年)7月8日に最後まで在籍した車4両(ロタム23268 - ロタム23271)が廃車となり、同時に形式消滅となった。
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