タム2000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 10:24 UTC 版)
「国鉄タム2000形貨車」の記事における「タム2000形」の解説
タム2000形は、糖蜜専用の15t積タンク車として1950年(昭和25年)頃と1951年(昭和26年)12月26日にそれぞれ1両ずつが日本鋼管、運輸機材にて製造された。その後1957年(昭和32年)12月26日にタ1000形より1両(タ1030→タム2002)が汽車製造にて改造され本形式に編入された。種車となったタ1030は1948年(昭和23年)に戦災復旧車として製造されたものであった。 本形式の他に糖蜜を専用種別とする形式にはタ1150形(3両、後述)、タム22000形(1両、後述)、タキ1600形(初代、16両)、タキ3600形(13両)、タキ10900形(3両)、タキ12000形(3両)の6形式が存在した。 落成時の所有者は、旭交易(2両)、日本甜菜製糖(1両)の2社であり、それぞれの常備駅は、東海道本線貨物支線の新興駅、根室本線の十勝清水駅であった。 1952年(昭和27年)5月19日に旭交易所有車2両(タム2000, タム2001)が東京貿易へ、更に1954年(昭和29年)8月28日には三菱商事へ名義変更された。 1968年(昭和43年)10月に1両(タム2002)がタム22000形(タム22002)へ改称された。(後述) 貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、軸ばね支持方式が二段リンク式に改造され、最高運転速度は65 km/hから75 km/hへ引き上げられた。 キセ(外板)なしドーム付きタンク車であり、荷役方式はマンホールによる上入れ、吐出管による下出し式である。 塗色は、黒であり、全長は7,300 mm - 7,800 mm、全高は3,227 mm、軸距は3,500 mm - 4,000 mm、実容積は11.0 m3、自重は9.0 t - 9.8 t、換算両数は積車2.6、空車1.0、車軸は12 t長軸であった。 1983年(昭和58年)2月26日に最後まで在籍した車1両(タム2001)が廃車になり、同時に形式消滅となった。
※この「タム2000形」の解説は、「国鉄タム2000形貨車」の解説の一部です。
「タム2000形」を含む「国鉄タム2000形貨車」の記事については、「国鉄タム2000形貨車」の概要を参照ください。
- タム2000形のページへのリンク