タム20080形
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「国鉄タム80形貨車」の記事における「タム20080形」の解説
タム20080形はクレオソート専用の15t積みタンク私有貨車である。 当初タム80形の軸ばね支持装置は一段リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、2両(タム83,タム84)は二段リンク式に改造したが、2両(タム80,タム81)の未改造の車が残り区別のため別形式(タム20080形)とした。車番は現番号に「20000」を加えて「タム20080,タム20081」となった。改造内容は標記類の書き換え以外なにもなく、むしろ本形式の方が本来のタム80形ともいえる。タム82は同年7月26日に用途廃止(廃車)となった。 所有者は日商化学工業であり、東室蘭駅を常備駅として運用された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号、「93」(有害性物質、可燃性のもの)が標記された。 塗色は、黒であり黄色(黄1号)の帯を巻いている。全長は7,800mm、実容積は14.9m3、自重は11.0t、換算両数は積車2.6、空車1.0、最高運転速度は65km/h、車軸は12t長軸であった。 1978年(昭和53年)頃に最後まで在籍した車が廃車となり同時に形式消滅となった。
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