タム20400形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 15:30 UTC 版)
「国鉄タム400形貨車」の記事における「タム20400形」の解説
タム20400形は濃硫酸及び発煙硫酸専用の15 t 積み私有貨車(タンク車)である。 当初タム400形の軸ばね支持装置は一段リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車は二段リンク式に改造したが、二段リンク化の対象外となった車両が15両(ロタム20424 - ロタム20426、ロタム20429、ロタム20430、ロタム20435 - ロタム20437、ロタム20488 - ロタム20489、ロタム21419、ロタム21493、ロタム21526、ロタム21570 - ロタム21571)残り、区別のため別形式(タム20400形)とした。車番は現番号に「20000」を加える形となった。改造内容は標記類の書き換え以外何もなく、むしろ本形式の方が本来のタム400形ともいえる。 識別のため記号に「ロ」が追加され「ロタム」となり黄色(黄1号)の帯を巻いている。更に北海道内を常備駅とした車両は識別の「ロ」を丸で囲んだ通称マルロが使用され、タンク体には同色で「道外禁止」と標記された。 所有者は東酸商事、日曹金属、チッソ、三井東圧化学であった。 全長は7,500 mm - 8,000 mm、実容積は8.9 m3、自重は9.3 t、換算両数は積車2.4、空車1.0、最高運転速度は65 km/h、車軸は12 t長軸であった。 1973年(昭和48年)9月12日に最後まで在籍した3両(ロタム21419、ロタム21570、ロタム21571)が廃車となり、同時に形式消滅となった。
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