タム23900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 03:01 UTC 版)
「国鉄タム3900形貨車」の記事における「タム23900形」の解説
タム23900形はカセイソーダ液専用の15t積二軸貨車である。 当初タム3900形の軸ばね支持装置は(一段)リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車は二段リンク式に改造したが、5両(タム3926 - タム3929、タム3942)の未改造の車が残り区別のため別形式(タム23900形)とした。改造内容は標記類の書き換え以外なにもなく、むしろ本形式の方が本来のタム3900形ともいえる。 車番は「タム23700- 」とはならず、現番号に20000を加えた「タム23926 - タム23929、タム23942」となった。 所有者は国策パルプ、北海道曹達、ソーダ商事の3社であり、5車全ての常備駅は室蘭本線の幌別駅であった。国策パルプ所有車3両(タム23926 - タム23929)は、1972年(昭和47年)4月28日に山陽国策パルプに名義変更された(合併による社名変更)。 識別のため記号に「ロ」を丸で囲んだ通称マルロが追加され「ロタム」となり黄色(黄1号)の帯を巻いている。タンク体には同色で「道外禁止」と標記された。 1973年(昭和48年)3月19日に最後まで在籍した3両(タム23926 - タム23929)が廃車となり形式消滅した。
※この「タム23900形」の解説は、「国鉄タム3900形貨車」の解説の一部です。
「タム23900形」を含む「国鉄タム3900形貨車」の記事については、「国鉄タム3900形貨車」の概要を参照ください。
- タム23900形のページへのリンク