タム24000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 06:54 UTC 版)
「国鉄タム4000形貨車」の記事における「タム24000形」の解説
タム24000形は石油類専用の15 t積みタンク私有貨車である。 当初タム4000形の軸ばね支持装置は(一段)リンク式であったが、貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車は二段リンク式に改造されたが、4両(タム4004、タム4019、タム4066、タム4067)の未改造の車が残り、区別のため別形式としたのが本形式である。改造内容は標記類の書き換え以外なにもなく、むしろ当形式の方が本来のタム4000形ともいえる。 車番はタム24000、タム24001..とはならず、原番号に20000を加えたタム24004、タム24019、タム24066、タム24067となった。 所有者は共同石油、出光興産、ゼネラル石油であった。 運用上速度指定65km/h識別のための黄色(黄1号)の帯を巻かれ、通常ならば「ロタム」となるべきところ「ロ」を丸でかこんだ通称「マルロ」で標記された。「マルロ」の意味は北海道内専用、速度指定65km/h車の意味である。北海道内専用の徹底を図るため黄色文字で「道外禁止」と標記した。 全長は8,800 mm、自重は11.1 t、換算両数は積車2.4、空車1.0、最高運転速度は65 km/h、車軸は12 t長軸であった。 最後まで在籍した2両(タム24066、タム24067)が、1977年(昭和52年)11月4日に廃車になり、形式消滅した。
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