タム3450形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 02:52 UTC 版)
「国鉄タム3700形貨車」の記事における「タム3450形」の解説
タム3450形は、製造当初は国鉄、国鉄分割民営化後はJR貨物に車籍を有したメタノール専用の 15t 積二軸私有貨車(タンク車)である。製造当初は国鉄、国鉄分割民営化後はJR貨物に車籍を有した。 1954年(昭和29年)4月14日に1両(タム3450)のみが新潟鐵工所で試作された。 落成時の所有者は、日本瓦斯化学工業であったが1971年(昭和46年)12月17日に三菱江戸川化学との合併により三菱瓦斯化学へ名義変更された。 メタノール専用車としてはタム3700形に次ぐもので、同形式との差異はタンク体がステンレス鋼(SUS304)製であることである。タンク体は、ドーム付きのキセなし直筒形で、積荷の積み卸し方式もタム3700形と同様のマンホールからの上入れ、吐出管による下出し方式である。寸法的にはタム3700形とほぼ同大で全長8,800mm、全幅2,534mm、全高3,712mm、軸距4,400m。自重は10.2tで、換算両数は積車2.6、空車1.0である。走り装置は製造時は(一段)リンク式で最高速度65km/hであったが、1968年(昭和43年)10月ダイヤ改正に際して新津工場にて二段リンク式化され、最高速度も75km/hとなった。塗色は製造時はステンレス地色の銀であったが、後年黒に塗られている。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 本形式は、2000年(平成12年)3月に廃車され、形式消滅した。
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