タサ1000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 03:41 UTC 版)
「国鉄タサ1000形貨車」の記事における「タサ1000形」の解説
タサ1000形は、ベンゾール又は石油類専用の20t 積タンク車として1929年(昭和4年)3月19日から1942年(昭和17年)8月24日にかけて11両(コタサ1000 - コタサ1010)が日本車輌製造、新潟鐵工所にて製作された。その後1948年(昭和23年)10月13日に2両がタサ3000形(コタサ3080 - コタサ3081→コタサ1011 - コタサ1012)から改造編入(専用種別変更編入)された。この2両は、1944年(昭和19年)1月19日に同じく新潟鐵工所にて製作された車である。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタサ」と標記する。 本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形(48両)、タム3200形(5両)、タム3250形(83両)、タム23250形(15両)、タサ1050形(2両)、タサ1100形(6両)、タサ4400形(1両)、タキ200形(初代)(1両、後述)、タキ850形(1両)、タキ900形(2両)、タキ950形(2両)、タキ1800形(65両)、タキ4150形(1両)、タキ6450形(3両)、タキ14400形(11両)の15形式が存在した。 落成時の所有者は、日本足袋、日本製鐵、三井化学工業、明和産業の4社であった。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製である。 荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、液出管からの下出し式である。 塗装は黒色、寸法関係は全長は9,400mm、全幅は2,590mm、全高は3,768mm、台車中心間距離は5,000mm - 6,350mm、実容積は23.7m3 - 25.7m3、自重は15.6t - 19.8t、換算両数は積車3.5、空車1.2であり台車はアーチバー式のTR20である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には1両(コタサ1009)の車籍がJR貨物に継承されたが、1989年(平成元年)3月に廃車となり同時に形式消滅となった。
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