タキ900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/26 06:48 UTC 版)
「国鉄タキ900形貨車」の記事における「タキ900形」の解説
タキ900形は、ベンゾール専用の28t 積タンク車として1949年(昭和24年)12月28日に2両(タキ900 - タキ901)が日本鋼管1社にて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 本形式の他にベンゾール専用種別とする形式は、タ1000形(48両)、タム3200形(5両)、タム3250形(83両)、タム23250形(15両)、タサ1000形(13両)、タサ1050形(2両)、タサ1100形(6両)、タサ4400形(1両)、タキ200形(初代)(1両)、タキ850形(1両、後述)、タキ950形(2両)、タキ1800形(65両)、タキ4150形(1両)、タキ6450形(3両)、タキ14400形(11両)の15形式が存在した。 落成時の所有者は、日本製鐵1社のみでありその常備駅は室蘭本線の東室蘭駅であった。1950年(昭和25年)7月20日に富士製鐵へ、更に1970年(昭和45年)7月24日に新日本製鐵へ名義変更した。 タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製であり、蒸気加熱管を装備している。 荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、液出管からの下出し式である。 塗装は黒色、寸法関係は全長は13,400mm、全幅は2,220mm、全高は3,673mm、軸距は9,300mm、実容積は32.5m³、自重は22.5t、換算両数は積車5.0、空車2.0であり台車はアーチバー式のTR20である。 1976年(昭和51年)4月19日に2両そろって廃車となり同時に形式消滅となった。
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