タキ9200形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 06:31 UTC 版)
「国鉄タキ8900形貨車」の記事における「タキ9200形」の解説
タキ9200形は、アスファルト専用の45t 積タンク車として1961年(昭和36年)12月27日から1971年(昭和46年)7月5日にかけて26両(オタキ9200 - オタキ9225)が日本車輌製造にて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「オ」(全長 16 m 以上)を前置し「オタキ」と標記する。 落成時の所有者は、シェル石油、共同石油の2社であった。1981年(昭和56年)8月7日に共同石油所有車の内4両(オタキ9220 - オタキ9223)、1984年(昭和59年)10月19日にシェル石油所有車の内5両(オタキ9215 - オタキ9219)が日本石油輸送へと名義変更された。 前級であるタキ8900形に比べ1.5倍程大型化され、積載荷重は45 t 積みとなり総重量80 t となったため台車も3軸台車のTR78となった。 タンク体は普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製で厚さ70mm のグラスウール断熱材を巻き、薄鋼板製のキセ(外板)が設置された。 その後数両の車は、オイルバーナー式であった加熱方式をオイルヒーティング式に改造する工事を受け外観の特徴であった煙突が撤去された。 車体色は黒、寸法関係は全長は19,000 mm、全幅は2,500 mm、全高は3,879 mm、台車中心間距離は14,120 mm、実容積は50.0 m3、自重は34.6 t - 36.3 t、換算両数は積車8.0、空車3.5であった。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時に7両(オタキ9215 - オタキ9217 ,オタキ9220 - オタキ9223)の車籍がJR貨物に継承されたが、1988年(昭和63年)6月に7両が揃って廃車となり同時に形式消滅となった。
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