タキ9400形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 15:58 UTC 版)
「国鉄タキ20600形貨車」の記事における「タキ9400形」の解説
タキ9400形は1962年(昭和37年)7月18日に富士重工業にて1両(タキ9400)が、1966年(昭和41年)8月3日に富士重工業と汽車製造にて1両ずつ(タキ9401, タキ9402)が製作された脂肪酸専用30t 積タンク車である。 落成時の所有者は全車花王石鹸であり酒田港駅を常備駅として運用された。その後所有者は1980年(昭和55年)8月13日に日本石油輸送へ名義変更された。 タンク体材質は積荷の純度保持のためステンレス鋼製で、ドーム付きの直胴タイプであり、保温のための断熱方法はグラスウール方式であった。 荷役方式はタンク上部のマンホールからの上入れ、吐出管からの下出し方式である。 1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、90(有害性物質、危険性度合3(小))が標記された。 全長は14,300mm、全幅は2,444mm、全高は3,880mm、台車中心間距離は10,200mm、自重は19.0t、換算両数は積車5.0、空車2.0である。台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 晩年には専用種別が臨時でコンクリート混和剤に変更になり運用された。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では2両(タキ9400・タキ9401)が現存していたが、1999年(平成11年)8月に最後まで在籍した1両(タキ9401)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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