タキ8900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 06:31 UTC 版)
「国鉄タキ8900形貨車」の記事における「タキ8900形」の解説
タキ8900形は、アスファルト専用の30 t 積タンク車として1961年(昭和36年)4月18日に4両(タキ8900 - タキ8903)、同年5月4日に2両(タキ8904 - タキ8905)の合計6両が日本車輌製造にて製作された。 本形式の他にアスファルトを専用種別とする形式にはタキ9200形(後記)、タキ11700形(後記)の2形式が存在した。 落成時の所有者は、シェル石油でありその常備駅は三重県の塩浜駅であった。1977年(昭和52年)3月2日に全車(6両)が北海道廃油処理工業(1983年(昭和58年)4月に「ホクハイ」へ社名変更)へ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「90」(有害性物質、危険性度合3(小))が標記された。 荷降ろし時のためにオイルバーナーをタンク体内部に装備した。オイルバーナーの炎が焔管にてタンク体内部へ導かれ、焔管は車体中央で折り返して鏡板から突き出た煙突に連なっている。この方式は後形式であるタキ9200形、タキ11700形にも引き継がれた。 車体色は黒色、寸法関係は全長は13,100 mm、全幅は2,400 mm、全高は3,886 mm、台車中心間距離は9,000 mm、実容積は34.0 m3、自重は22.3 t、換算両数は積車5.0、空車2.2であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1987年(昭和62年)3月の国鉄分割民営化時に車籍がJR貨物に継承されたが、同年7月に全車一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。
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