スポーツ界随一の愛犬家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 15:56 UTC 版)
「スポーツ界随一の愛犬家」として有名。阪神での現役時代から、出演番組(フジテレビ『ジャンクSPORTS』など)やインタビューでは、折に触れて愛犬の話題を出している。 東京に住んでいた日本ハム時代から、「ラガー」(黒のラブラドール・レトリーバー)と「ルビー」という名前の犬を飼育。「ラガー」という名前の由来は、夏の暑い日に出会った際に、たまたまキリンラガービールが飲みたかったことにあるという。やがて下柳は、自主トレーニング地・キャンプ地・馴染みの飲み屋へ同行させたり、グラブに顔の刺繍を入れたりするほど「ラガー」を溺愛。2003年に阪神への移籍が決まった直後には、飼育の環境が整わなかったことから、2005年に関西で新居を建築するまで都内在住の知人に「ラガー」を預けていた。2014年2月22日に朝日放送で放送された特別番組『ペットの感謝状』では、ゲストで出演した下柳の証言や再現VTRを交えながら、以上のエピソードを紹介している。 独身だった2007年には、「ラガー」「ルビー」以外にも、「ラガー」の子どもを9匹飼育。「ラガー」と同じく、ビールの銘柄にちなんで、「バド」「ミラー」「コロナ」「ギネス」「ヒナノ」「レオ」「オリオン」「チンタオ」「ホープ」という名前を付けている。同年末のFA宣言に端を発した阪神および横浜との交渉では、両球団が競い合いながら「ラガー」の待遇(遠征の際の世話など)に関する条件ばかり提示したため、下柳曰く「契約交渉というよりラガー君争奪戦だった」とされる(『ジャンクSPORTS』に出演した際の発言より)。その結果、阪神との再契約では、「ラガー」の待遇に関する条項が契約に盛り込まれた。 ちなみに下柳は、以上の交渉を代理人に任せる一方で、自主トレーニング先を石垣島から奄美大島に変更した。下柳は現役引退後に、「2006年のオフシーズンに『ラガー』を連れて石垣島へ向かったところ、乗っていた飛行機の貨物室から『ラガー』の鳴き声が自分の座席にまで聞こえてきたので、同島へ到着する前に『来年(2007年)は(自主トレーニングの)場所を選び直さなければならない』と思った。温暖で本格的な陸上競技場や野球場がある奄美大島なら、船で12時間ほど移動すれば到着するので、『ラガー』を同行させても怖がらない」と述懐している。 結婚後の2012年に東北楽天で現役を引退してからも、関西の自宅で引き続き「ラガー」を飼育。しかし、以前に比べて食欲が落ちるなど、下柳の現役引退は「ラガー」の体調にも影響を及ぼした。結局、『ラガー』は2013年7月14日に、自宅のソファーでひっそりと永眠。「ラガー」の最期を看取れなかったことを気に病んだ下柳は、『ペットの感謝状』のスタジオ収録中に、「芸能界屈指の愛犬家」として知られる杉本彩・関根勤・渡辺正行の前で自筆による「ラガーへの感謝状」を涙ながらに朗読した。 2014年10月、朝日放送『ペットの王国 ワンだランド』に出演、『バド』、新たに飼い始めたスタンダードプードルの雌『ムー』との生活を紹介した。 その一方で、阪神での現役時代から、聴導犬育成への支援を目的にチャリティ活動を展開。自身およびプロ野球選手の有志が提供した野球道具やTシャツのオークションを公式サイトで主催した後に、収益金を聴導犬育成協会(地元・長崎県で活動するNPO法人)へ寄付した。日本聴導犬協会では、公式サイトの「応援サイトとリンク集」に下柳の公式サイトへのリンクを貼っているほか、チャリティTシャツの販売に協力したことで下柳に感謝状を贈ったこともある。ちなみに下柳は、公式サイトでオークションを主催するに当たって、「人間に捨てられた犬達が、人間のために、厳しい訓練に耐え、純粋に働いています。捨てた人間は許せませんが、同じ人間として、罪滅ぼしじゃありませんが、少しでも犬のためになればと思います」というメッセージを寄せている。
※この「スポーツ界随一の愛犬家」の解説は、「下柳剛」の解説の一部です。
「スポーツ界随一の愛犬家」を含む「下柳剛」の記事については、「下柳剛」の概要を参照ください。
- スポーツ界随一の愛犬家のページへのリンク