スウェーデン方式
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「ヨーロッパにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況」の記事における「スウェーデン方式」の解説
スウェーデンは国民に責任ある行動を呼び掛け、「スウェーデン方式」と呼ばれる飲食店を閉鎖せず、「ソーシャルディスタンス」に関する指針に従うよう求めるだけの異例の対策を取り、当初はマスクの着用も推奨しなかった。その独自路線が一定の功を奏し、世界中から強い関心が集まった。欧州各国が厳しい措置を取る中、2020年3月時点では比較的緩い措置をとり、街を封鎖しない最後の国と言われている。レストランやカフェは営業を続け、外出の制限もない。幼稚園と基礎学校(日本の小中学校に相当)では一貫して全国的な休校を行わなかったが、高校と大学、成人教育機関は初期から遠隔授業に切り替えた。遠隔授業でも給食を提供する高校や、昼食代を支給する自治体もあった。政府の基本的な方針は、感染拡大のペースを遅らせて医療現場の対応能力を高めることであり、集団免疫の獲得ではないとしている。 4月19日時点で死者数は北欧諸国の中では多いが、イタリアやスペイン、英国と比べるとかなり少ない。一方、1日あたりの死亡者数が100人前後まで増加していることを受けて、4月13日に政府が方針変更の検討に入った。 4月28日、政府の感染対策リーダー(Statsepidemiolog)のアンデシュ・テグネルは、首都では数週間以内に集団免疫を獲得できるだろうとの見通しを示した。なお、人口10万人あたりの死者数は同時点で22人を超え、近隣諸国と比べても突出している。 12月17日、カール16世グスタフは国民向けのテレビ演説において、陽性者約35万人・死者約7800人という結果を受け、スウェーデン方式は失敗という個人的な意見を表明した。政府は12月18日、混雑時のマスク着用の推奨、レストランでの同席人数の制限強化、夜間の酒類販売の制限など、新たな対応策を発表した。 2021年9月29日にはすべての規制が撤廃された。
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スウェーデン方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 20:32 UTC 版)
「スウェーデンにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況」の記事における「スウェーデン方式」の解説
スウェーデンは国民に責任ある行動を呼び掛け、「スウェーデン方式」と呼ばれる飲食店を閉鎖せず、「ソーシャルディスタンス」に関する指針に従うよう求めるだけの異例の対策を取り、その独自路線が一定の功を奏し、世界中から強い関心が集まった。欧州各国が厳しい措置を取る中、2020年3月時点では比較的緩い措置をとり、街を封鎖しない最後の国と言われている。レストランやカフェは営業を続け、学校も授業を続けており、外出の制限もない。政府の基本的な方針は、感染拡大のペースを遅らせて医療現場の対応能力を高めることであり、集団免疫の獲得ではないとしている。4月時点で死者数は北欧諸国の中では多い(人口10万人あたりの死者数は22人を超え、北欧諸国の中で突出している)が、イタリアやスペイン、英国などと比べるとかなり少ない状態を保っている。政府の感染対策リーダー(Statsepidemiolog)のアンデシュ・テグネル(Anders Tegnell)は4月28日、首都では数週間以内に集団免疫を獲得できるだろうとの見通しを示した。 しかしその後、同年12月には人口約1000万人の同国で感染(陽性)者約35万人・死者約7,800人にまで増加し、北欧諸国の中では突出して多いことから、カール16世グスタフは12月17日、国民向けのテレビ演説において「スウェーデン方式は失敗」という個人的な意見を表明した。政府も感染者・死者数の増加を受けて12月18日に方針転換し、混雑時のマスク着用の推奨、レストランでの同席人数の制限強化、夜間の酒類販売の制限など、新たな対応策を発表した。
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