スイス国鉄およびトレニタニアによる運行
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「チザルピーノETR470電車」の記事における「スイス国鉄およびトレニタニアによる運行」の解説
チザルピーノ社による運行では恒常的な遅延を始めとする諸問題が発生したため、2009年にチザルピーノ社によるスイス - イタリア間の列車の運行は終了し、スイス国鉄、トレニタリアそれぞれがユーロシティとして国際列車を運行となった。ETR470も引続きゴッタルドルートのスイス国内とミラノを結ぶ列車を中心に運行されていた。 しかしながら、チザルピーノ社解散の一因となったETR470の故障等による運行支障の多さや乗客の乗物酔いの問題は解消されなかった。スイス国鉄の所属となり、整備も行うようになった4編成については、運行支障は半減したものの、それでもスイス国鉄が所有する、同時期に製造され、同じくペンドリーノの技術をベースとした車体傾斜式電車であるRABDe500形(ICN)と比較して整備コストは4倍に上り、ETR470が運行されるゴッタルドルートの定時運行率も71%とスイスの他の区間の92%を大幅に下回るものとなっていた。そして2011年5月にはトレニタニア保有のETR470第7編成がスイス国内で走行中に火災事故を起こしたことを契機に、スイス国鉄ではETR470を早期に運用から外すことを決定し、2014年12月のダイヤ改正でETR610およびそのスイス国鉄増備機であるRABe503形に代替されている。
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スイス国鉄およびトレニタニアによる運行
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「チザルピーノETR610電車」の記事における「スイス国鉄およびトレニタニアによる運行」の解説
チザルピーノ社による運行では恒常的な遅延を始めとする諸問題が発生したため、2009年12月13日のダイヤ改正おいて同社による運営は終了し、列車種別名は"CIS"から"EC"(ユーロシティ)となった。同時に本形式のうち竣工していた8編成が本格的に営業運転に投入されることになり、客車列車は全て振り子式電車による運転に変更、シンプロンルートの7往復は全てETR610、ゴッタルドルートの7往復は全てETR470が使用されていた。当時の運行は以下の通り。ジュネーヴ - ローザンヌ - ドモドッソラ - ミラノ中央 - ヴェネツィア・サンタ・ルチーア:1往復 ジュネーヴ - ローザンヌ - ドモドッソラ - ミラノ中央:3往復 バーゼルSBB - ベルン中央 - (レッチュベルクベーストンネル) - ドモドッソラ - ミラノ中央:3往復 その後2010年12月13日のダイヤ改正により、運転速度は制限されるもののゴッタルドルートでの運行が始まり、チューリッヒ - (ゴッタルドトンネル) - ミラノ中央間のユーロシティとして運行されている。その後2014年にはETR470を置き換える形で同ルートで本格的に運行され始めているが、速度制限のため同区間を走行するRABDe500形によるインターシティより若干所要時間が長くなっている。また、スイス国鉄が増備したRABe503形が所要数揃った時点で2編成重連での運行も開始されるほか、ゴッタルドベーストンネルが開業した際には同トンネルを通過するユーロシティとして、シュタッドラー・レールが製造するユーロシティ用のEC250(メーカー形式)が導入される2017年頃まで運行される予定である。2015年春ダイヤにおける運行は以下の通り。ジュネーヴ - ローザンヌ - ドモドッソラ - ミラノ中央:3往復 ジュネーヴ - ローザンヌ - ドモドッソラ - ミラノ中央 - ヴェネツィア・サンタ・ルチーア:1往復 バーゼルSBB - ベルン中央 - (レッチュベルクベーストンネル) - ドモドッソラ - ミラノ中央:3往復 チューリッヒ中央 - (ゴッタルドトンネル) - キアッソ - ミラノ中央:8往復 また、トレニタニアが保有する機体はイタリア国内の高速新線を最高速度250km/hで走行するフレッチャアルジェント(Frecciargento:銀の矢)の運行にもほぼ同型のETR600やETR485とともに運用されている。 ドイツ国内で試運転を行うETR610 001号機、車体塗装が未完了の状態、ミュンヘン、2007年 BLS AGのレッチュベルクルート山線で試運転を行うETR610、ビーチタル橋、2008年 ゴッタルドルートで試運転を行うETR610 001号機、ビアスカ駅、2009年 運行開始直後のETR 610 008号機、ジュネーヴ - ミラノ中央間のCIS35列車で運行中、ドモドッソラ駅、2009年 ヴェネツィア・サンタ・ルチーアに停車中のETR610 105号機、チザルピーノ塗装のまま側面のマークのみスイス国鉄のものとなっている、2010年 ミラノ中央発、ジュネーヴ行のユーロシティEC34列車としてレマン湖畔のサン・サフォラン付近を走行するETR610 005号機、2010年 重連運転の試運転列車として走行するETR610 006号機とETR610 009号機、ベー付近、2011年 スイス国鉄が導入したRABe503 013号機、ミラノ中央発、チューリッヒ中央行ユーロシティのEC30列車、2015年
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