ジャーナリスト団体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/30 07:38 UTC 版)
「フラント・ディンク暗殺事件」の記事における「ジャーナリスト団体」の解説
国境なき記者団は、「この殺人はトルコを含めたあらゆる地域で、思想と表現の自由を擁護する人々に苦痛と苦悩を与えるであろう」「トルコ政府はこの犯罪の極度の重要性を認識し、可能な限り迅速に、徹底的調査で責任者を特定すると保証すべきである」と発表した。 国際ジャーナリスト連盟事務局長のエイダン・ホワイト (en) は、「既存の正当性にあえて挑戦して意見を述べるようになったその時から、彼は侮辱と脅迫の対象となってきた」「彼が、社会の一部に深く根差したままとなっている不寛容という文化の犠牲になったと思われることは、恥ずべきことである」と述べた。 国際新聞編集者協会役員のヨハン・P・フリッツは、「これはトルコにおける出版の自由にとって恐るべき事件である。これにより、ディンクのようにアルメニア人虐殺について語ろうとすれば、当局からの執拗な嫌がらせを受けるのみならず暗殺の可能性もある、という明らかなシグナルを、すべてのトルコのメディアは受け取った」「私は、今や現代社会にあのような法の存在する余地はない、とトルコ政府に思い知らせる時が来たと考える。また、私はディンクの死によって、すべての面から合意を得て例の諸法律が過去のものとされるための、開かれた議論が生まれることも望む」と述べた。 ジャーナリスト保護委員会執行役員のジョエル・サイモンは「ディンクは、自身のジャーナリズムを通してトルコの複雑な過去に光を当てようとし、トルコ人とアルメニア人のためのより良い未来を作り出そうとした。これにより彼は多くの敵を作ったが、数々の脅迫にもかかわらず、彼は書き続けることを誓った」「この暗殺は今、トルコの最も勇敢な声の一つを沈黙させた。我々はこの犯罪に深い衝撃と悲しみを覚え、最も深い哀悼の意をディンクのご家族、同僚、ご友人の方々に表する」と語った。 PENアメリカン・センター(英語版)言論の自由・国際問題担当局長のラリー・シームスは、「我々は恐怖している」「ディンクは、トルコにおける表現の自由を求める非暴力運動――国家の重要な真実を検閲し、抑圧する法を否認するという市民的不服従を実践してきた作家・編集者・出版者による運動――の英雄の一人だった。これは現代の最も重要な人権運動の一つである。ディンクの同胞は、彼の殺害に対して正義がもたらされるに違いない強力な、団結したメッセージを伝えることによって、ディンクが彼らのために勝ち取った利益の一部でも強固にすることに協力できる」と語った。
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