ジャッキージャック事件とは? わかりやすく解説

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ジャッキージャック事件(二重契約のトラブル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 15:52 UTC 版)

ジャッキー・チェンの醒拳」の記事における「ジャッキージャック事件(二重契約トラブル)」の解説

詳細は「ジャッキー・チェン#トラブル」を参照 ジャッキーは、1979年親友であり自身マネージャーでもあるウィリー・チェンと共同個人プロダクション豊年影業公司」を設立監督兼任したクレージーモンキー 笑拳』を完成させた。その後事実上ロー・ウェイとの契約終了していたが、スターに育ててくれた義理もあり、『醒拳』の出演契約を結び、『―笑拳』に続いて監督兼任することとなった。だが前述のとおりロー制作するジャッキー作品配給会社が買わなくなっており、ジャッキーウィリーは「このままロー元へ戻った俳優として危ない」と判断。またジャッキーにはゴールデン・ハーベストから破格契約金提示され、かつて憧れ存在だったブルース・リー所属し海外へ進出始めていたという点に魅力感じウィリーや、ゴールデン・ハーベスト社長レイモンド・チョウらと、本格的にローから離脱してゴールデン・ハーベスト移籍する計画画策するロージャッキー逃さないために契約書改竄しジャッキーローの元から逃れられない状況にあった。しかしロー命じられ契約書改竄した社員翻身してジャッキーについたことから、ジャッキーは「裁判沙汰となればロー悪事証明できる」と判断し、『醒拳』のプロモーションスチル撮影した後は同作品の製作を放置するその後ジャッキーゴールデン・ハーベスト社と契約を結び『ヤングマスター 師弟出馬』(1980年監督主演契約締結続いてバトルクリーク・ブロー』(1980年)、『キャノンボール』(1981年出演のため渡米した。これらの行動はほぼ極秘裏に進められたため、香港ではジャッキーが「『醒拳』をドタキャンして行方不明になったとして「失踪事件(ジャッキージャック事件)」騒ぎになった。 ロー・ウェイはこれに激怒し暴力団使ってジャッキー追い込みをかけるなど事態最悪状況に陥りつつあったが、結果的に香港黒社会と深いつながりのある香港映画界のドンジミー・ウォングロージャッキー暴力団との間を取り持って最終的に和解という形となったジャッキー去られローは『醒拳』を、ジャッキー許可なく『クレージーモンキー 笑拳』のNGフィルム無断流用しさらにはジャッキーダミー俳優起用するなどしてストーリーの不足部分を補い作品完成させた。

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ジャッキー・ジャック事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 20:23 UTC 版)

ジャッキー・チェン」の記事における「ジャッキー・ジャック事件」の解説

ロー・ウェイとは個人プロダクション時代から折り合い悪く、この仲違いの末、ジャッキー当時ゴールデン・ハーベスト社長レイモンド・チョウ自分マネージャーであり親友のウィリー・チェンらと図りロープロダクションから半ば強引に離脱したいわゆる二重契約問題である。この顛末ジャッキー自伝『僕はジャッキー・チェン』で詳細に述懐している。その内容を以下に要約する1979年初夏前年他社レンタル出向し製作された『スネーキーモンキー 蛇拳』、『ドランクモンキー 酔拳』や、続いてローの下でジャッキーが初監督したクレージーモンキー 笑拳』が大ヒットした。ジャッキーとウィリー・チェンは、ローレンタル出向前に製作し完成していた『拳精』と『龍拳』を、過去ジャッキー作品全て興行面失敗していたために配給会社警戒して買わなくなっていたこともあり(蛇拳酔拳ヒットおかげでその後ようやく公開)、「このままローの下に戻り同じタイプ作品製作しても駄目になる」と決心しロー退社申し出た。ところがロージャッキー契約書解約違約金の項目を、10万香港ドルから「1000万香港ドル」に改ざんし、ジャッキー逃さない手を打っていた。しかしその後ロー契約支配人ジャッキー側に翻身し、ロー契約書改ざんしたことの証人となることを約束したため、ローの下での最新作ジャッキー・チェンの醒拳』の撮影数日中断しジャッキーゴールデン・ハーベスト社での第一作ヤングマスター 師弟出馬』の製作を開始してしまう。 ジャッキー契約破棄状態で逃走されたローは、黒社会利用してジャッキー強制連れ戻しを図る。ジャッキー拉致されロー面前引き出されロージャッキーに再契約を迫る。もっとも黒社会は「儲からない者は助けない」のであり、ローにとっても黒社会利用するということは、もしジャッキーとの交渉決裂すれば自身危害が及ぶ危険性があることでもあった。ウィリー・チェンは状況打開のため各方面交渉し、まずロー1000万ドル契約については(虚偽契約であるが)ゴールデン・ハーベスト社のレナード・ホーが「ジャッキー対す投資名目解決することとなり、ロージャッキー契約及び未公開作品権利ゴールデン・ハーベスト社に売却した。最も厄介な黒社会の件は、その世界繋がりの深い元祖香港映画ドンジミー・ウォングに間を取り持ってもらい一件手打ちにし、ジャッキー黒社会狙われることはなくなり、ローもまた黒社会手を切ることができた。もっともその義理立てとして、ジャッキージミー主演作品ドラゴン特攻隊』、『炎の大捜査線』に準主演級出演した。これらの作品へのノーギャラでの出演ついてジャッキーは「両方ともひどい作品だったが、借りを返すこと以上に重要なことはない」などと説明している。 この一連の事件について、当時ジャッキー当事者からプレス向けに事情説明がほとんどなく「ゴールデン・ハーベストジャッキー強引に引き抜いた」などと言われ、「ジャッキー・ジャック事件」とゴシップとなる。日本では、『クレージーモンキー 笑拳初公開時パンフレットにおいて、映画評論家日野康一が「ジャッキー・チェンをめぐる二、三事情」と題して初めてこのトラブル言及この中では「恩師ロー・ウェイからゴールデン・ハーベスト社に無理矢理さらわれてしまった 可哀想なモンキー」とされた。 なお、1980年代から1990年代香港映画黄金期には黒社会系列映画会社数多く跋扈しており、その後ジャッキー香港映画界からの黒社会追放キャンペーンでは陣頭立っている。その時インタビューで「彼らに殴られたり、金を要求されたこともある」と述べた

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