ジオパーク教育スタンダード2015
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 08:38 UTC 版)
「ジオパーク教育」の記事における「ジオパーク教育スタンダード2015」の解説
ジオパーク教育スタンダード2015とは,2015年時点での全国のジオパーク推進協議会等が取組んでいる教育活動や支援の内容を一覧化したものである。各項目は全国のジオパークの教育活動・支援においてすでにあるいはほとんど到達されている内容を指す。日本ジオパークネットワーク活性化部会(現運営会議)教育ワーキンググループにより取りまとめられた。 ジオパーク教育スタンダード2015No. スタンダード 補足 カテゴリ 1 地域の特色や文化、歴史など地域ならではの内容を独自の教材を用いて学ぶことができる。 教材とは、他者に理解してもらうために作り出されたもののことを指し、教科書、副読本、読本、資料集、ガイドブック、看板などが考えられる。 教材面 2 自然、人間生活の成り立ちなどの相互関係、さらに過去、現在、将来について、地域、日本、地球といった、様々なスケール感覚を意識した教材を提供できる。 教材とは、他者に理解してもらうために作り出されたもののことを指し、教科書、副読本、読本、資料集、ガイドブック、看板などが考えられる。 教材面 3 子どもの自然、文化への関心喚起、学習意欲の向上に加えて、地域への愛着、アイデンティティの確立に役立つ教育活動ができる。 - 教材面 4 フィールド学習をはじめとする多様な手法を取り入れた教育を展開することができる。 多様な手法には、野外学習、実験、室内活動、防災教育、食育、地図(GIS)、英語、クラブ活動などが考えられる。 教材面 5 教育活動実績などを整理・蓄積し、活用するための環境、体制を整えている。 データベース化する対象としては、学習報告会や、各種教育活動の実践成果、それら活動の報告書などを考えることができる。 継続面 6 ジオパーク教育のワンストップ窓口、情報発信組織となることができる。 - 推進組織面 7 学校がジオパークに関する学習を毎年計画的に実施できるよう学習活動を支援することができる。 支援には、指導員、会場、バスの提供などが考えられる。会場とは、エリア内の施設(公民館や文化会館など)が考えられる。 推進組織面 8 ジオパーク教育の現状把握、効果の検証ができ、ジオパークの教育の質的・量的な向上に貢献できる。 例えば、学習交流発表会、各校のジオパーク教育の取組みやふるさと学習に関するアンケートを定期的に実施し、調査する、など。 推進組織面 9 研修や講習を通じて、教育担当者と教員の相互の理解を促進することができる。 教育担当者とは、協議会会員、ジオパークガイドなどが考えられる。研修や講習では、情報共有や意見交換に加え、ジオパークの現状や教育の最新事情などを内容として扱うことが考えられる。 推進組織面 10 多様な教育活動の担い手がいる。教育活動の多様な担い手が、チームティーチングなど連携した取り組みができる。 多様な担い手とは、たとえば、教員のほか、地域の教育的課題・ESDに配慮した出前授業を行えるジオパーク担当職員、ジオガイド、学芸員、学習支援員、専門家など。 推進組織面 11 地域の様々な教育をリンクさせたジオパーク学習に取り組むことができる。 地域の様々な教育とは、学校教育、社会教育、生涯教育など教育活動全体を指し、その対象としては、学校や幼稚園をはじめ、両親、地域、企業などが考えられる。リンクした取組みとは例えば親子学習活動などが考えられる。 連携面
※この「ジオパーク教育スタンダード2015」の解説は、「ジオパーク教育」の解説の一部です。
「ジオパーク教育スタンダード2015」を含む「ジオパーク教育」の記事については、「ジオパーク教育」の概要を参照ください。
- ジオパーク教育スタンダード2015のページへのリンク