シャードとクエスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 16:30 UTC 版)
「アルシャード」の記事における「シャードとクエスター」の解説
『アルシャード』シリーズでは、PCは「クエスター」とも呼ばれる。いわゆる冒険者の位置付けだが、「シャード」と呼ばれる神秘的物体を所持しており、ゲーム中でPCに与えられるクエストは、シャードがクエスターにもたらす試練という設定になっており、クエスターはクエスト達成を重ねることで経験点をため、グランドクエスト【アスガルドに至る】の達成を目指す。 シャードとは太古の戦争で滅んだ神々の欠片のことである。宝石の形をしている。大量の魔力(マナ)を有しており、所持者に莫大な力を与える。シャードの中には神々の意思の残滓が残っており、所持者を理想郷アスガルドへ導く。 シャードは誰でも所持できるものではなく、シャード自体が選んだ者にしかその力を貸さない。クエスターはシャードの導き(クエスト)を受け取ることができ、クエスターはクエストに従ってさまざまな冒険を体験することになる。 シャードは所持者の運命に干渉することができるため、クエスターは必ず与えられたクエストが示す事件に関わることになる。クエストはクエスターの意志と無関係に与えられるため、シャードは祝福であると同時に呪いであるとも言われる。シャードがなぜクエストをクエスターに与えるのかは謎であり、クエストの内容も千差万別でそこに共通点は見出せない。世界の危機を救うような大掛かりクエストが与えられることもあれば、町内のトラブルを解決するという日常的なクエストが与えられることもある。一説には理想郷アスガルドにクエスターを導くための試練(成長の糧)としてクエストが与えられるのだとも言われている。 シャードを持つ者は周囲の乱れたマナを調律する力を持つため、奈落にとって変異した生物や器物、または過度なマナによって変異した生物や器物(「クリーチャー」と呼ばれる)を元の状態に戻したりすることもできる。ただし、変異が激しい場合はその限りではない。 クエスターは成長を重ねる毎にシャードとの結びつきがより強くなっていき、最終的には次代の神になる者さえいる。具体的には以下のような段階で成長していく。 サクセサー 「神の贈り物」も参照 シャードが与える重大な試練を乗り越えたクエスターは、神の座を後継する資格を得て「サクセサー(継承者)」と呼ばれるようになる。サクセサーになった者が持つシャードもまたより明確な意思を持つ存在「アルシャード」となる。これを「シャードのサクセション(継承)」という。 アルシャードは自らの化身(アバター)を作り出すことができる。アバターは自我を持ち、人型をしていることが多く、クエスターと直接コミュニケーションをとることができる。サクセサーはこのアバターとともに冒険を重ね、アスガルドへの探索を本格的に行うことになる。 ルール的には、10レベル以上になったクエスターが「特別なクエスト」をクリアすることでサクセサーになることができる。この「特別なクエスト」はGMの任意で提示されるものであり、通常のクエストよりも難解であることが求められる。 サクセサーになったキャラクターへの特典として、レベルに応じてパーソナルクエストの取得数が増えるというものがある。また、GMはサクセサーがクエスト(パーソナルクエストを含む)を取得する際に加護を追加で与えても良い。 サクセサーについては、『アルシャードff』は上級ルールブックである『アール・ヴァル・アルダ フォルティッシモ』、『アルシャードガイアRPG』は『アルシャードガイアRPG上級ルールブック』で規定されている。 アインヘリアル 「アルシャードトライデント」も参照 サクセサーが冒険を重ね、後世に神話として語られるほどの偉業をなしとげたとき、彼らは神の戦士「アインヘリアル」へと進化する。アインヘリアルの活躍の場はもはや一つの世界にとどまらずユグドラシル宇宙全土となる。 ルール的には、サクセサーとなった20レベル以上のPCが「偉業クエスト」と呼ばれる試練をシナリオ内で乗り越え、その後に経験点を使って「アインヘリアルクラス」と呼ばれるキャラクタークラスを新たに取得することでアインヘリアルになれる。 アインヘリアルになったキャラクターへの特典は、成長時にアインヘリアルクラスのレベルを上げることができることがある。また、サクセサーが得る追加の加護の代わりにクエストアイテムやワールドアイテムと呼ばれる神話的武具をGMはアインヘリアルに与えることができる。これらのアイテムの中にはサクセサーでも得ることができるものもあるが、アインヘリアルの方がはるかに選択肢が多い。 アインヘリアルは、『アルシャードff』のサプリメント『アインヘリアル』『フリズスキャルヴ』で規定されており、『アルシャードガイアRPG』にも対応している。 次代の神 アインヘリアルがさらに冒険を重ねることで、神々の仲間入りを果たすことができる。神となった者は世界にみだりに干渉をすることはなくなり、代わりに自らの力の一部をシャードに変えて新しいクエスターを作り出すことができる。このクエスターが新しいアスガルドの探求者となる。 ルール的には、アインヘリアルクラスが10レベル以上になった後に取得可能になる《不死不滅》と《探索者の創造》という二つの特技を取得することで、そのPCは次代の神となる。神となったPCはゲームから引退してNPCとなることが推奨されている。なお、アインヘリアルクラスが10レベル以上になっても、この二つの特技を選ばすにPCとして成長させていくことは可能である。
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