サンダーフォースV
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「サンダーフォース」の記事における「サンダーフォースV」の解説
『サンダーフォースV』は、1997年7月11日に発売されたセガサターン(SS)用ソフトであり、シリーズとしては1992年以来の新作である。通常版のほか、『II』・『III』・『IV』の曲のアレンジとメドレーを収録した音楽CD『BEST OF THUNDER FORCE』を同梱した『サンダーフォースV スペシャルパック』も同時発売された。 本作では従来のシステムを踏襲した横スクロールシューティングゲームでありながら、全編ポリゴンによる描画が行なわれ、大型機との合体シーンや、敵艦隊、前作の機体と交戦する場面など、随所に派手な演出を採り入れている。こういった大幅な見た目の変化に対し、演出、BGM等に旧作由来の物を多く取り入れている。 システムは概ね『IV』を踏襲。新システムとして、特定のボタンを押している間にクローの耐久力と引き替えに、強力な攻撃を行なえる「オーバーウェポン」が導入された。また、敵を早く倒すことで獲得スコアが最大16倍まで上がる「ハイテンポボーナス」と、敵、敵弾、障害物等と隣接することでスコアが加算される「スクラッチボーナス」を採用。これにより「敵弾をギリギリで避けつつオーバーウェポンで素早く敵を倒し、ハイスコアを狙う」というプレイスタイルが生まれ、爽快感と緊張感を持たせている。操作系についても従来と同様に武器を順繰りに切り替える「セレクトモード」に加え、各ボタンに武器を振り分ける事で直接的な武器切り替えが出来る「ダイレクトマッピング」という2種類の操作モードが用意された。 難易度はKIDS・NORMAL・HARD・MASTERの4段階。エンディングはマルチエンディングになっており、最終ボスを3形態全てハイテンポボーナス時間内に撃破できるかどうかで分岐し、制限時間内での撃破が真のエンディングに当たる。また、NORMAL、HARDを真EDでクリアした場合には隠し要素が解禁になる。 隠し要素コンティニュー回数追加…起動時間3時間毎に1ずつ追加。プレイ内容は不問。 フリープレイ…難易度NORMAL以上を真EDでクリア。 最高難易度「MASTER」…難易度HARDを真EDでクリア(NORMAL未クリアでHARDをクリアした場合MASTERモードとフリープレイが同時に解禁になる)。 当時、シューティングというジャンルは対戦格闘ゲームブームの影響を含めた諸々の事情で全体的に退潮気味であったが、SS版はセガサターン専門誌『セガサターンマガジン』の発売中の全サターンソフトのユーザーランキングで、他ジャンルの作品に打ち勝ち6週連続で1位を獲得している。このことは、後にPlayStation移植版を発売する時の大きな宣伝文句となった。 PlayStation版および「ゲームアーカイブス」版について SS版の翌年、PlayStation(PS1)へ移植されている。SS版との違いは「機種間の相違点」で後述。 現在はテクノソフトのゲーム権利を取得したセガがPlayStation Store(PSS)のゲームカテゴリ「ゲームアーカイブス」の1つとして配信しており、PlayStation 3(PS3)やPlayStation Vita(PS Vita)でもプレイ可能。2021年7月2日現在、ゲームアーカイブス版を新規に購入するためにはPS3およびPS Vita実機から直接PSSにアクセスした上でソフトを新規購入・ダウンロードし、どちらかの機種(のストレージ)にインストールするまでのプロセスを全て実機で行うのが正規唯一の方法となる。 2016年3月31日までは上記2機種に加えてPlayStation Portable(PSP)から新規に購入(ダウンロード・インストール)して遊ぶ事が可能だった。(これ以前はPCのブラウザからPSSにアクセスしてコンテンツの購入・ダウンロードを経て、各機種にインストールすることも可能だった) 当初はトゥエンティワンが2010年2月24日に配信を開始していたが、2016年4月28日に一旦配信が終了している。(2016年11月22日からセガが販売元となって配信再開)
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