ゲーム中での瞬獄殺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 16:57 UTC 版)
『ZERO』でのコマンドは「弱パンチ・弱パンチ・レバー前・弱キック・強パンチ」の順に入力するという、当時の2D対戦型格闘ゲームの必殺技コマンドとしては特殊なもので、後のほとんどの作品でも引き継がれている。これは『ヴァンパイア』でモリガン・アーンスランドの使用するEX必殺技「ダークネスイリュージョン」と同じコマンドとなっており、「瞬獄殺」という技名が判明していない当時は、同技をもじってファンから「豪鬼ネスイリュージョン」と呼ばれたりもした。また、『ヴァンパイア』シリーズでも同じく連続入力式コマンドの技には、「通常キャンセルできない通常技、特殊技を強制的にキャンセルして出せる」という特性が備わっており、この技も同様である。なお、作品によってはコマンドの一部が省略可能になっていたり、コマンド自体が異なる場合もある。以下は一例。 ストリートファイターZERO 基板のバージョンによっては最後の強パンチを省略できる(「弱パンチ・弱パンチ・→・弱キック」で出せる) ストリートファイターIII 2nd 最初の弱パンチを省略できる(「弱パンチ・→・弱キック・強パンチ」で出せる) ストリートファイターIV レバー以降は同時押しでも発動できる(「弱パンチ・弱パンチ・〈→+弱キック+強パンチ同時〉」または「弱パンチ・弱パンチ・→・〈弱キック+強パンチ同時〉」で出せる。また、後述の「真・瞬獄殺」も同様の操作で発動可能) この技でフィニッシュを決めた場合は以下の特殊演出が発生する場合がある。 通常版に加え、背景が光って中央に大きく「天」の字が映える(ほとんどの作品) 暗転した画面中央に炎でかたどった大きな「天」の字が映える(『ストリートファイターIII 2nd』) 暗転した画面中央に白く大きく「天」の字が映え、足元から立ち上がる炎の中に豪鬼が背を向けて佇む(『ストリートファイターIII 3rd』) また、この技でフィニッシュを決めた場合、上記の動作の後一旦ニュートラルに戻ってから改めて勝利演出に移行するものと、その状態のまま勝利演出に移行するものとがあり、主に初期の頃(『ZERO』シリーズなど)は前者、以降(『ストリートファイターIII』シリーズなど)は後者となっている場合が多い。 基本は掴み技のため、連続技に組み込むことは不可能であるが、『ストリートファイターIII』シリーズにおいては反転のけぞり(背中を向ける)中の状態であれば掴むことが可能で、連続技として成立する(ただし、コンボ補正がかかるために威力は低下する)。それ以外では『スーパーストリートファイターII X REVIVAL』や『ZERO3』(『ZERO↑』含む)においての真・豪鬼の使う「瞬獄殺」はガード不能の打撃投げ扱いのため、のけぞり中およびガード硬直中でも掴むことが可能である。また『ウルトラストリートファイターIV』のオメガエディションでもガード不能の打撃投げ扱いとなり、コンボとして掴めるほか吹き飛び相手を掴めるため豪昇龍拳や竜巻斬空脚など、地上から出せるあらゆる攻撃、必殺技のヒット後でも「瞬獄殺」が成立する。 また、『ZERO』と『X-MEN VS. STREET FIGHTER』では、決めた直後に追い討ちが可能。 基本的にはゲージのストックを全部消費する(3本以上のストックが可能なタイトルでは3本消費する、『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』のS-GROOVEおよびN-GROOVEでは超必殺技が使用可能な条件の双方を満たす必要がある、といった例外もある)が、『X-MEN vs. STREET FIGHTER』においては他のハイパーコンボ同様ストック1本で使用可能(阿修羅閃空の移動距離は他作品より短く、2キャラ分)。 『ザ・ムービー』と家庭用『サイバーボッツ』のものはガード可能な連続攻撃技となっており、攻撃中の暗転もしない。『ザ・ムービー』ではコマンドそのものが大きく異なり、その場で連続攻撃を繰り出すというリュウの「真空みだれ打ち」に近い内容になっており、『サイバーボッツ』では相手に突進してロックした後に連続攻撃を繰り出す内容になっている。 『鉄拳7FR』では「真・瞬獄殺」をレイジアーツとして使用する。体力減少時に一度しか使えないものの、「ガード不能の打撃投げ」の性能と「投げ・下段攻撃を含む全ての攻撃に対してパワークラッシュと同等の効果を得る」レイジアーツの性能を兼ね備えているため、相手の起き上がりやジャンプに合わせて発動させると、ほぼ必ず掴むことができる。
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