キリスト教内のヨハネ理解とは? わかりやすく解説

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キリスト教内のヨハネ理解

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 09:04 UTC 版)

洗礼者ヨハネ」の記事における「キリスト教内のヨハネ理解」の解説

福音書筆者イエス言葉として、洗礼者ヨハネ預言者のうち最大のものであるが、天国の最も小さいものでも彼よりは大きいとしている。キリスト教におけるヨハネ位置は、旧約時代最大預言者であり、イエス到来告げ役割をもってたとするそのような解釈根拠となったのはイザヤ書マラキ書にある「主の道を備える者」についての預言である(イザ40:3、マラ3:1)。この理解比較早くキリスト教内に成立したとみられ、共観福音書すべてが旧約のこの箇所言及している。またマラキ書には、この預言者エリヤ呼んでおり(マラ3:23)、福音書ではヨハネエリヤ再来捉える見方提出されている。エリヤユダヤ教において、モーゼ匹敵する預言者みなされており、またその不死信仰されていたのであるまた、キリストの洗礼をもって三位一体顕現とみなす立場からも、ヨハネキリスト本性を示す役割担ったとされた。 このようなイエスに導くもの」としての理解から、後に、ディーシス執り成し)において、マリア洗礼者ヨハネ並置して描く図像表現生まれている。また時代下がった伝承では、新約外典ルカ福音書外典等に、荒野幼子洗礼者ヨハネエジプト逃避行にある聖家族出合ったとする伝承生まれた。これはルネサンス以降特に西方好んで描かれる題材となった。 “イエス誕生する以前ユダヤの地に一人の「預言者」が出現した。それが浸礼ヨハネである。ヨハネは、ローマ皇帝ティベリウス在位十五年に、ヨルダン川流域活動開始した。彼はラクダ毛衣を身に着け、腰には革の帯を締めイナゴと野蜜を食べていた。その姿は、かつてイスラエル現れ大いなる預言者エリヤの姿を彷彿とさせるものであった。『旧約聖書』には、次のような予言がある。「見よ、私はあなたより先に使者遣わし、あなたの道を準備させよう荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整えその道筋をまっすぐにせよ』」この使者こそ、洗礼者ヨハネであった彼の活動中心は「洗礼であった。彼は終末接近説き、神に心を向ける(回心する)よう人々求め、その回心認証するものとして洗礼施していた。こうして洗礼を受けることが、最後の審判の際に救われる唯一の手段だというのである。この活動は「罪の許しに至る回心洗礼」と称され民衆絶大人気得たその活動聞き及んだナザレのイエスも、ヨハネのもとに赴いて彼から洗礼受けた。”(『図説 聖書世界』P164 月本昭男山野彦・山智久学研

※この「キリスト教内のヨハネ理解」の解説は、「洗礼者ヨハネ」の解説の一部です。
「キリスト教内のヨハネ理解」を含む「洗礼者ヨハネ」の記事については、「洗礼者ヨハネ」の概要を参照ください。

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